このコーナーでは「見えなくなったら・見えにくくなったら。」素朴な疑問・質問についてお答えします。

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点字ってなに?

画像:点字版で点字を打つ様子視覚障害者の皆さんが使用する文字です。縦3点・横2点の凸点を組み合わせたもので、読むときは指で触り、書くときは点筆や点字タイプライターを使います。点字が活用できるようになるには、一定期間の訓練が必要です。点字は、1825年にフランスのルイ・ブライユによって考案され、日本には1890年に伝わりました。点字で読書や選挙の投票ができます。家電やエレベータボタンに表記された点字を目にすることも多くなりました。点字に対して、印刷してある活字のことを墨字(すみじ)と呼びます。

 

白杖(はくじょう)ってなに?

画像:白杖を使って、点字ブロック上を歩く人視覚障害者の皆さんが使う白い杖のことです。 前方に突き出して、左右に振った杖の先が物や壁に当たることで、足下の安全を確認したり、方向を修正します。このように視覚障害者の目や手の代わりとなる道具であり、同時に周りの人に見えない・見えにくいことを知らせて注意を呼びかけるものにもなります。白杖を使って一人で歩くためには適切な訓練を受ける必要があり、経験や他の感覚を活用しています。なお、全盲の方もロービジョンの方も利用しています。

 

点字ブロックってなに?

画像:横断歩道に誘導する点字ブロック歩道や駅ホーム、施設内などに敷設された視覚障害者のための誘導の道しるべです。進行方向を示す“線ブロック”と一時停止を促す“点ブロック”があります。白杖で点字ブロックを伝うか、あるいはその上を歩いて利用します。黄色は弱視の人にも見えやすくなっています。

 

盲導犬ってなに?

画像:より安全な歩行が可能となる盲導犬歩行視覚障害者の皆さんを安全に誘導するよう訓練を受けた犬です。人に噛みついたり吠えることはありません。ペットとは違い、ハーネス(胴輪)をつけているいるときは仕事中です。盲導犬は、公共交通機関や飲食店、宿泊施設などにも入れます。

 

バリアフリーってなに?

画像:バリアフリーの配慮が施された日用品日常生活で不便を感じる障壁(バリア)を取り除く(フリー)という意味です。この考えに基づいて作られた誰もが使いやすい「共用品」の中には、視覚障害者の皆さんにも使いやすい商品もあります。例えば、シャンプーの容器にギザギザを付けることでリンスと区別がつくようにしたり、挿入方向が分かるように片側にくぼみがついたカードなどです。音声時計や点字のついたトランプや缶ビールなどもあります。

 

視覚障害者が楽しめるスポーツはなに?

画像:併走者を伴ってマラソンをする様子音の鳴るボールを使う、転がすといった工夫で、球技を楽しめます。パラリンピック種目のゴールボールやブラインドサッカーはご存知の方も多いでしょう。テニスや卓球もできます。見える人とペアになって行うものがあります。例えば、伴走者と走るマラソンなどの陸上競技や登山などがそうです。ゴルフやスキー等はタイミングや方向等のアドバイスを見える人にしてもらいます。柔道やクライミングも人気スポーツです。

 

パソコンはどうやって使うの?

画像:Windows を使っている様子画面を読みあげる音声ソフト(スクリーンリーダー)をインストールしたWindows機器を利用します。Microsoft officeによる文書作成やネット検索、メールなど、ほとんどの操作が可能です。ロービジョンの方も、マウスは使用せずにキーボード操作で、タッチテクニックを習得すれば、眼精疲労等も防げます。点字校正の仕事をしている方や視覚と聴覚の複合障害の方(盲ろう者)は、点字ピン・ディスプレイ(指で触って読む装置)を使うこともあります。ロービジョンの方は、文字拡大および白黒反転させるなど、それぞれの見え方に合わせて使用します。

 

携帯電話はどうやって使うの?

二つ折りタイプの電話は、音声機能つきの機種を購入します。画面および操作方法が音声でアナウンスされます。現在2キャリアが販売しています。スマートホンは、iPhoneでは、内蔵されている画面読み上げ機能(Voice Over ボイスオーバー)をオンにして利用します。通話、ネット検索、動画視聴、メールなどほとんどの操作が可能です。Androidでは、画面読み上げ機能アプリをインストールして利用します。何種類かのアプリがあります。
紙幣の種類、洋服の色、役所から送付された書類、箱裏に記載されている薬の成分、目の前の状況、目的地までの地図案内など、日常生活の中には知りたい情報はあふれています。それらを読み上げてくれる便利なアプリがあります。

 

お金の区別はどうしてるの?

画像:さまざまなサイズのお金硬貨は、大きさ・重さ・縁のギザギザで区別しています。紙幣は、長いほうの線で大きさを区別します(1万円→5千円→千円の順に短くなる)。お札の隅に視覚障害者用の識別マークがついていますが、使い古されるとわかりにくいです。自宅で時間のある時に3種類を比較するか、スマートホン用アプリで識別しておきます。お札ごとに折り方(1万円札はそのまま、5千円札は二つ折、千円は四つ折など)や複数のポケットがある財布で収納する場所を変えるなどの工夫をしています。

 

テレビや映画を見るの?

多くの方が見ておられます。直接の音声だけでも十分楽しめますし、とりわけテレビは、情報を取りいれるのに大切なツールです。映画でも、上映している場内でイヤホンを着用して、スマートホン用アプリで副音声(画面の説明など)が聴ける映画が、最近増えてきました。

 

料理はするの?

適切な訓練を受けたり、工夫することで料理はできます。包丁は見えていなくてもできる操作です。その他の調理も、音や匂いや菜箸で触った感触など、さまざまな感覚を使うことで見えない点をカバーしています。お茶も練習することでこぼさずに入れられるようになります。調味料の容器に点字シールをはって区別することができます。