例年に比べて暖かいかも…と油断していた12月初め。しかし、急激な冷え込みで肌が引き締まり、冬であることを再確認することが出来ました。

 さて、12月と言えば毎年恒例のクリスマス会!2020年、2021年は、職員によるハンドベル演奏を行いましたが、今年度も同じ内容では今一つ盛り上がりに欠ける…。ということで、今年度はオカリナ演奏を行いました。看護師によるピアノ演奏と、相談員と利用者4名のオカリナ演奏、合計6名による生演奏です。オカリナについては、5月の記事でご紹介したオカリナ同好会の皆さまに協力して頂きました。

 元々はオカリナ未経験のご利用者が大半の同好会でした。しかし、お互いが協力し合い、回を重ねるごとに音階が揃い始め、徐々に演奏できる曲が増えました。

 そうして練習に練習を重ねて挑んだクリスマス会。ピアノの伴奏と手拍子に包まれながら、オカリナの伸びやかで澄んだ音色がフロア中を駆け抜けます。マスクを外し忘れるというハプニングもありましたが、“メリーさんの羊”や“赤鼻のトナカイ”など合計5曲を披露して下さいました。

 終了後はひときわ大きな拍手が上がり、同好会の皆さまの、安心した、照れた笑顔が印象的でした。後ほど、同好会の皆さまにお話を伺うと、「前日は緊張で眠れなかったけど、今日はよく眠れると思います」「この年になって新しいことを憶えることが出来て幸せです」とお話されていました。

 出来ないことを支援することも大切ですが、出来ることを増やす機会を作る、その大切さを改めて感じ取ることが出来ました。今後も様々な企画を行っていきたいと思います。

 

 

6名でピアノとオカリナで演奏しています。
オカリナ演奏中のお二人のご利用者。指が揃ってキレイなハーモニーを奏でています。
トナカイの衣装を着た職員によりお菓子のプレゼント♪満面の笑みで受け取られているご利用者。
オカリナの写真 ~クリスマスの飾りと共に~

(盲養護 田子森)