2022年7月15~17日、視覚障害リハビリテーション協会様主催の「第30回視覚障害リハビリテーション研究発表大会 in名古屋」に参加させていただきました。ここ2年間は新型コロナウイルス感染症の影響で、延期やオンラインでの開催でしたが、今回は3年ぶりの現地開催でした。京都ライトハウスの職員や、京都ロービジョンネットワークでお世話になっている運営委員の先生も発表者として登壇されました。

視覚リハビリテーション研究発表大会とは、医療、福祉、教育など、視覚リハに携わる多分野の方々が参加する大会で、事例報告や研究発表、視覚障害者用機器展示など様々なプログラムがあります。

にぎわう機器展示会

今回のテーマは「未来を語ろう~誰一人取り残さない!視覚リハのSDGs~」で、これまでの視覚リハの30年の歴史を振り返り、持続可能な視覚リハとは何かを考える内容でした。

最終日に行われた「自分ごとプロジェクト」企画では、3日間の集大成として、今自分が感じている視覚リハの課題やそれに対する解決策について、グループ討議を行いました。普段はなかなかお話する機会がない地域、団体、職種の方と意見交換ができ、大変貴重な経験をさせていただきました。

私のグループでは、視覚リハに携わる人員の不足や事業継続のための資金不足、利用者様の高齢化による問題などの課題が挙げられました。コロナ禍の状況で財政が逼迫している中、どのようにして資金を調達するかという問題について、スポーツ選手のようにスポンサーさんについていただけないか、そのためには、自分たちが行っている事業をアピールし、啓発活動や情報発信を継続することが重要ではないかという意見が出ていました。

発表ボードに食い入るハウスのスタッフ

最近は世間でも「SDGs(持続可能)」という言葉をよく耳にし、これまでは自分には関係ない他人事のように思っていましたが、今回の研究発表大会を通して、コロナなど社会の状況やニーズの変化に対応しつつ、今自分たちが携わっている視覚リハをこれからも継続していくために何をしないといけないのか、一人ひとりが自分ごととして考えていかなければいけないと教えていただきました。

来年は金沢での開催と発表があり、次回もぜひ参加させていただきたけたらと思っています。

久しぶりにリアル発表会

 

(ほくほく 大内)