三年目

ついこの間までモコモコのダウンジャケットを着て、通勤自転車をかっ飛ばしていたような記憶があるのに、朝晩は冷えつつも、春らしい気温が続く4月。梅・桃・桜とは響きも良く、上手いこと言うもんだと思います。

私が京都ライトハウスで最初に入職したのは点字出版部(現・情報製作センター)。元々、京都市交通局の病院だったところです(ちなみに私は、病院として機能していた頃の様子は知りません)。スロープを上がって2階、ドアノブをひねり、押して入るタイプのドアを開けると、南に向かって横一列に5台ほど並ぶ机。椅子に座って背中側は1メートルもあるかないかぐらい。そんなこぢんまりとした部屋での点訳作業が、出発点でした。北隣の部屋は印刷・製本室と製版室。思えば現在と同じ、千本通に面した東向きにのり綴じ製本機が置かれていました。自然光の明るさも活かし、製本や点の出具合などを確認していた記憶があります。その後、ライトハウス本館建て替えのため高野へ仮移転。ここではじめて、点字製作の部門が点字図書館(現・情報ステーション)、点字出版部でひとつの部屋に収まります。
2004年4月。現在の建物である新館が完成。図書館と出版はそれぞれ情報ステーション、情報製作センターと名前を変え、ステーションは夜7時までの開館や、土曜開館を開始します。また、この新館からは点字製作と録音製作の部門が一緒に、ひとつの部屋で業務を行っています。

前置きが長くなりましたが、この春から情報ステーションと情報製作センターは、より一体化をはかります。そのひとつとして、私、高木が情報製作センターの所長も拝命することとなりました。これまでも情報ステーション、情報製作センターの両方、あるいは事務所の用具部などライトハウス全館にわたりご利用いただいている方のお顔やお声が何人も浮かびます。非常にありがたいことです。福祉施設、特に視覚障害者施設で大切な「声掛け」。こぢんまりとした頃を思い出しつつ、みんなが気軽に声を掛け合えるような雰囲気作りに引き続き努めていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

(はなのぼう 4月号より)