過去の「トップニュース」から

まずはお詫びです。
先月のはなのぼう「トップニュース」で貴船、鞍馬のことを取り上げましたが、はなのぼうデイジー版の録音を終えた翌日。インターネットで「一部区間運休の
叡山電鉄鞍馬線、9月中にも全通再開」という見出しを発見(京都新聞 7月8日 21:16)!ちょうど1年前の7月8日、貴船口駅南約200メートルの沿線で土砂崩れが発生したとのこと。慌てて叡山電鉄のホームページを確認すると「貴船口・鞍馬方面へは市原駅から京都バスをご利用ください」。いくら「最新の情報をご確認ください」と書いたとはいえ、文字に起こす前にもっと調べるべきだったなぁ、と反省。情報の大切さを改めて感じました。ただし、貴船や鞍馬の観光が止まっている訳ではありません。感染予防対策を万全に、よろしければお出かけください。

1年前、8月号の「トップニュース」で出した、音声で操作できる扇風機の話。今年は店頭ではなく、出勤前に準備しながら見ていた情報番組の中で、音声指示が可能な扇風機が紹介されていました。風量の強弱に対する指示は昨年の機械とほぼ同じですが、驚いたのは他の指示に対する扇風機の返答。寝る前に使用するおやすみモードの指示に対しては「良い夢みてね」。風量を一気に最大に上げ、部屋の空気を換気する指示を出すと「はい、がんばります」。普段の読書でおなじみのプレクストークでは、音量を数値で表してもらえますが、この扇風機で風量最小、または最大の状態からさらに下げる、上げる指示をした場合は「もうげんかいです」。極めつけが、電源を切りたいときに出す指示が「おつかれさま」。これに対し、扇風機は「おつかれさまでした。またのご利用をお待ちしております」。機械相手とはいえ、目上から目下に対して労うとされる「ごくろうさま」ではなく、指示する側も受ける側も「おつかれさま」。今年紹介されていた扇風機はえらくコミュ力(コミュニケーション能力)が上がっている気がすると共に、その中にも開発者の「思いやり」を感じました。

(はなのぼう 8月号より)