賛否両論

最近、芸人さんの著作物を読んだ。一冊は「芸人迷子」。現在はピン芸人として活動しているユウキロックの著書。2014年まで活動していたハリガネロックというコンビを解散するまでの記録だが、先輩や同期、後輩といった芸人仲間達、そして相方を通して抱く、漫才に対する自身の熱い思いや葛藤を描いている。
もう一冊は絵本「えんとつ町のプペル」。著者は にしのあきひろ。キングコングというコンビでも活躍中だ。内容としては伏線に次ぐ伏線の回収。絵本とは言うものの、大人向きかもしれない。コメディアンだから、という先入観は無しで読む方が良いと感じた。私はインターネットで無料公開されているものを読んだのだが、1月18日現在、京都市図書館での予約数は96件。10館以上、20冊以上の蔵書があるにもかかわらず、この予約数。まるで「音の文庫」で人気のCDのようだ。

サピエにもコンテンツがある「プペル」は、昨年の12月から映画も上映されている。「HELLO!MOVIE」というアプリで副音声解説も利用できるのだが、副音声を選ぶ際は「バリアフリー版」と「コメンタリー版」があるので要注意。コメンタリー版は100分の上映の間、ただただずーっと、著者の声でつぶやき続けるとのこと。ストーリーを把握していないままコメンタリー版を選ぶと、理解が追いつかないかもしれない。逆に、ファンにとっては面白いだろう。

ちなみにこの二冊、インターネット上の書評は賛否両論。そんなもんだろう。
これらの本に限らず、感じ方は人それぞれ。サービス陣はよく「何かお薦めの本、送ってー」と依頼されることがある。さて、それは面白かったのか否か。「面白かったわ」「こないだ送ってくれた本、良かったでー」など、前向きなご感想は大歓迎。その逆は… お察しいただけると嬉しいです。