就任のご挨拶

情報ステーション所長 高木 美智子(たかぎ みちこ)

 本年4月1日付で情報ステーションの所長を拝命いたしました、高木美智子です。25年目にして京都ライトハウス創立時から存在する部署の所長を務めさせていただくこととなり、その責任の重大さに大変身の引き締まる思いでいっぱいです。

 私が点字と出会ったのは、大学のサークルでのことです。
 今のお子さんが小学校の国語で点字を勉強する機会があることを思うと、ずいぶんと遅いかもしれません。その後、ご縁をいただいて点字出版部(現・情報製作センター)に入職。2003年に点字図書館(現・情報ステーション)に異動しました。
 入職前は駅の券売機付近で見かけた点字も、ビール缶や家電製品、調味料など、身近なところに点字が増えてきました。ちょうど、ユニバーサルデザインが日本に広がってきた頃と記憶しています。

 「福祉は人なり」。私の信念です。昨年は「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)が公布、施行され、AI技術の発展も日進月歩ですが、結局大切なのは「人」です。今日を築いてこられた先人の思いを引き継ぎながら、利用者、ボランティア、職員など、お互いがお互いを思いやり、感謝の念を持って進めていくことが肝要だと思っています。
今後とも皆さま方のご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。