3年ぶりに、同じ関西圏の類似施設である日本ライトハウスさんの3施設を

見学させていただけることになりました。

日本ライトハウスは創業100周年を迎えられ、京都ライトハウスにとっては

大先輩にあたる施設です。

 

 まず1か所目は大阪・肥後橋の「日本ライトハウス情報文化センター」に伺いました。

大阪の中心地で交通アクセスも良く、11階建てビルの3階から8階で事業を行っておられます。

5階のグッズサロンには各種用具や機器、白杖が種類豊富に取り揃えられ、

グッズカタログは合計72ページの大ボリューム!

歴史ある施設には貴重な資料を多々所蔵されており、

竹下館長のご厚意でヘレン・ケラー来日時の肉声テープを聞かせていただきました。

 

 2か所目は同じ大阪・鶴見区の「視覚障害リハビリテーションセンター」へ。

視覚障害者のための総合福祉施設で、部品の袋詰めなどの生産活動や、

編み物、パソコン操作などの日中活動など様々な活動の支援を行っている施設です。

工場の多い東大阪が近いこともあり、利用者の方が下請けのネジなどを丁寧に選別、

熱心に袋詰めされている姿が印象的でした。

 

 最後に放出から東大阪市へ向かい「点字情報技術センター」を訪問しました。

点字出版のプロたちが結集し、点字教科書や各種点字資料を製作されています。

京都ライトハウスでは点字製作の原版に塩ビ板を使用していますが、

こちらでは亜鉛板を使用されています。

すでに廃盤になった貴重な機械を大切にメンテナンスしつつ、

大阪万博の会場図やうさこちゃんの絵本、USJの案内冊子まで、

脈々と受け継がれてきた技術で数多くの点字製作を

続けてこられたことがよく分かりました。

 

 どの施設でも、利用者の方々の真摯な姿、職員の方々の真剣な働きぶりに

とても感銘を受けました。今回の見学で学んだことや気付きを、

京都ライトハウスでも100周年を目指して取り入れていければと思っています。

 

 関係者の皆様方、お忙しい中貴重なお時間をいただき

本当にありがとうございました。

情報文化センターにて最新の用具を体験

 

リハビリテーションセンターの館内も隅々までご案内いただきました

 

点字情報技術センターにて、様々な機械や技術を見せていただきました

(法人事務所 佐藤)