京都ライトハウスには、視覚障害のことを学ぶために、一般の方達もたくさん来館されます。その対応をしているのが見学対応の職員です。今回の「つながる京ラ」は、担当職員の吉田さんにお話を伺いました。

本施設の見学対応の特徴のひとつは、視覚障害者当事者が担当していること。吉田さんも全盲の当事者です。個人から団体まで年間約2000人の方々が見学のために来館されています。見学者の中には、当事者がこんなことで困っているなどの担当員の話を聞いて、後日、街角で視覚障害者に出会う場面があって、声掛けをして実際に手引きのお手伝いが出来たと、うれしい報告をいただいた小学校の生徒さんもおられました。このように、視覚障害者となかなか関わりがなかった一般の方々と、私たちの仲間が繋がるという意味においても、見学対応は大きな役割を果たしています。 啓発というのは地道な活動です。すぐに答えが出るものではないかもしれません。だからこそ、継続して続けていく意義はあると感じています。来館された一般の方々が当事者の話から学んだことを持ち帰って、京都ライトハウス、そして私たちの仲間である視覚障害者と少しでもつながっていってもらえたらと思っています。

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館内見学で、製作センターへ案内し説明しています