京都ジョブパークハートフルコーナーより講師をお迎えし、7月2日、23日、8月6日にビジネスセミナーを実施しました。訓練終了後、進学・就労を考えておられる訓練生が受講されました(各回5~7名)。

第1回セミナーは、障害者就労に関する制度や、支援機関、実習事例などについての話をお聞きました。第2回セミナーは就労準備としての自己理解をテーマに、自分について説明するワークに挑戦しました。これまで自分の長所について考えること、説明する機会があまりなかったのか、皆さんのコメントは控えめでややあいまいな表現が目立ちました。自分のコメントが相手にとってプラスに受け止められるかどうかについてもグループで考え、伝え方がいかに大切かを確認できました。第3回目は就労準備として必要なものは何なのか、これまでのふりかえりも含め掘り下げる時間となりました。ビジネスマナーで一番大事なものは?コミュニケーションで一番大切なものは?など、何が必要でどうすればいいかについて、参加者が思いを出し合いました。挨拶が大事、職場の人間関係は仕事外でのフランクな時間が大事などの声がありました。自己理解ワークのステップアップ編として、雇用先に自分の障害特性を伝える設定でのワークにもトライし、具体的説明の必要性も確認できました。

このセミナーは、受け身での聴講だけでなく、参加者が自分たちの思いを出し合い共有する中で考えを深めていく時間です。就労経験のある人・ない人、職務経歴も年齢や障害特性もさまざまな方が参加されています。障害者就労について学び交流する中で、自分を見つめ、自分の可能性と出会う時間にしていきたいと思います。今後も、参加者のニーズや課題に合わせてセミナー内容をマッチングしつつ、訓練修了後の準備につなげていきたいと思います。

参加者のみなさんで意見を出し合っています
(講師を囲み、参加者のみなさんで意見を出し合っています)

(鳥居寮 石川佳子)