あいあい教室で毎年行っている視覚障がい疑似体験会。今年は6月14日(木)、20日(水)、30日(土)の3日間で、保育園や幼稚園、学校等の並行通園先26ヵ所の先生方と保護者のみなさんを合わせ、65人の参加がありました。アイマスクや弱視シミュレーション眼鏡で館内を移動したり、子どもたちが園などで普段している集団遊び(しっぽとりなど)や絵本の読み聞かせ、簡単な製作や飲食などの生活動作を体験。「声がするだけでは、自分に話しかけられているかわからない」「体操や絵カードとりなど、自分だけができていないと思うと焦った」「絵本を見るときに、近づいてやっと何の絵かわかったときは嬉しかった」など、たくさんの感想をいただきました。体験後のプレイルームや教材などの見学の時間では、あいあい教室で大切にしている関わりをお話ししながら、先生方からは園生活で困っていることや工夫したい点などたくさんお話いただき、連携する大切さを改めて実感できた貴重な情報共有の場となりました。

また、初めての企画として7月13日(金)に放課後等デイサービス・学童保育所の職員向けの視覚障がい疑似体験会を行い、放課後等デイサービス5ヵ所11人の先生方にご参加いただきました。アイマスクやシミュレーションをしての移動やボール遊び、食事体験など、先生方には普段接している子どもたちのことを思い描きながら体験していただけたかと思います。「手を引いてもらうよりも、自分で手すりを持った方が安心でき、信頼関係が本当に大切だと思った」「無言で自分の姿勢を変えられることが怖かった」など多くの感想や質問をいただき、私たちにとっても放課後等デイサービスでのよりよい過ごしを考える上で、とても有意義な時間となりました。

この体験で感じた周りの状況がわかりにくい不安や、知っている人の声がする安心感、見えたときの嬉しさなど、多くの気づきが子どもたちへの更なる理解やサポートに繋がれば幸いです。

お忙しい中、ご参加いただき本当にありがとうございました。

階段を手引きで昇るアイマスクの先生
階段を手引きで昇るアイマスクの先生たち
廊下を一人で移動
ホールの入り口を探して廊下を一人で移動
ボールをお片付け
シートの真ん中に置かれたカゴを探してボールをお片付け
アイマスクで食事体験
アイマスクで食事体験「今日のメニューは何かな?」

(あいあい教室 谷口)