(#1)

本日の参加者は女性5人、男性2人の利用者さんたち。まずは、自己紹介のときに自分の好きな色をひとつ先生に伝えます。赤が人気です。元々絵を描くことがご趣味で、また色に取り組んでみようというAさん。明るい色、ピンクとオレンジが大好きというBさん。淡い色が似合うと人から言われることが多いですというCさん。スポーツをやっていたので燃える赤が好きというDさん。好きな色は青だけど服はグレーや白などを選ぶというEさん。

講師の中村 京可(なかむら きょうか)先生は、服飾・宝飾品の販売・卸会社で企画営業職を経て、色彩関連の勉強を重ねてこられ、たくさんの人に色を楽しむことを伝えたいとサロンを経営されています。ガイドヘルパーの資格もお持ちで、視覚障害者のみなさんへのカラー講座も行っておられます。

「パーソナルカラー診断ってなに?」肌、髪、瞳の色からそのかたに似合うカラータイプを診断すること。ドレープと呼ぶさまざまな色の布を首から方のあたりにあてて顔映りを見ます。

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(茶色のドレープを利用者さんの胸前にあてている中村先生)

まずは、ふたつのカラータイプを診断します。「ネックレスや時計、金色と銀色、どちらを身につけますか?」その人の雰囲気が表されます。金色=イエローベース、銀色=ブルーベース、と考えます。金色は、黄色を含むあたたかい色み。肌や髪が茶色っぽい、日焼けすると小麦色になる方。明るく元気な雰囲気、大人でも可愛らしい、温かく癒し系のイメージ。年齢よりも若く、幼い感じ。エキゾチックな顔立ちのかたはこちら。銀色は、青色を含む、涼しく冷たい色み。黒髪で色白、日焼けすると赤くなる、白髪がきれい。エレガント、クール、シックな雰囲気。日本的な顔立ちのかたはこちら。

次に、皆さんの答えを元にして、先生が一人一人の前に立ち、髪色、肌の色、瞳の色を見ながら、ときには手首の血管の色(青や緑)も見ながら、みなさんのパーソナルカラーを診断していきます。みなさんご自分の判断どおりの先生の診断でした。そして、何色が似合うか?みなさんが一番知りたいところですね。「ブルーベースの人がベージュを着たいときは、顔がくすまないようにピンクベージュを選ぶとよいでしょう。イエローベースの人が青色を着たいときは、ネイビーブルーや明るめの青を選ぶとよいでしょう。」と具体的なアドバイスがあります。「明るい肌色のAさんは、ブルー系でも明るめのものがお似合い、髪をイエローベースで染めているのでベージュのコートもお似合いです。全体的に明るめの色がおすすめ。」

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(パーソナルカラー診断中。利用者さんの向かいに座った先生は、腕の血管の色を見ています)

みなさんの感想です。Aさんは、自分に似合う色を見つけていきたい。Bさんは、奥さんの判断は確かだなと感心した。新しいチャレンジをするときは青もぜひ、ピンクのブラウスとかマフラーを着たらきれいだと思いますと先生のおすすめがあったCさん。オレンジが大好きなのでこれからも使っていきたいとDさん。明るいグレー、ツヤ感のあるものが先生からおすすめされたEさん。
次回は、似合う帽子はどれ?楽しみです。

(#2)

女性6人、男性3人の参加。机の上には、先生にお持ちいただいた、いろいろな帽子が並びます。

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(机上には、男性用帽子4種、デザインや生地が、カッチリしたものからやわらかなものまで)

帽子の形は、顔の形と頭の形(奥行き)で選びます。お一人おひとり、先生に自分の顔の形を教えてもらいました。顔の形とは、1.丸顔2.ストレート3.たまご型。それぞれ似合う帽子の形は、1.ベレー帽や野球帽など、かわいらしいタイプ2.カチッとした角のあるもの、かっこいいタイプ3.柔らかでなだらかなラインのあるもの。ですが、帽子のかぶり方のコツをつかめば、どんな帽子もその人に似合うようになります。コツは、帽子を1.丸顔の人は上ぎみにする2.ストレート型の人はまっすぐに3.たまご型の人は斜めにかたむける、です。

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(つばが波打つようなエンジの帽子、フェルト生地。少し斜めにかぶります。マダム!)

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(固めのフェルト地にエンジのスカーフと金色のブローチで飾りをつけたハット、黒色。たまご型のかたが斜めに傾けてかぶると、ダンディな紳士になります)

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(つばの広い夏のストローハット。同じもので、丸顔の人は上にあげ気味で、たまご型の人は斜めにかぶると、みんなに似合う帽子になる)

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(つばが狭い涼し気な素材、やわらかめ、黒。丸顔の人は上向きに、たまご型の人は斜めにかぶる。同じ帽子でも、顔の形とかぶり方によって全くちがう雰囲気になる)

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(白のモフモフしたベレー帽。赤チェックのお手製の飾りがとてもおしゃれ。たまご型の人は、斜めにかぶります。可愛らしいです!)

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(ストレートな顔の形の人は、テンガロハットのような帽子をまっすぐにかぶります。凛々しい!)

みなさん、本当によく似合っていました。雰囲気もとても素敵です。普段は、まぶしさを防ぐために帽子を選んでいる方が多いのですが、かっこよく、可愛らしく、おしゃれに装うのも、楽しいですね。いろんな帽子を試すうちに、皆さんの笑顔もどんどん増えてきて、とてもハッピーな時間になりました。これから秋、冬とおしゃれを益々楽しめる季節になります。似合う帽子をかぶって、お出かけしましょう!

(鳥居寮 京極裕子)