8月26日、27日に『第39回視覚障がい乳幼児研究大会 京都大会』が、京都ライトハウスにて開催されました。視覚障がい児の教育・医療・福祉関係者や学生・保護者など、全国から100名を超える参加がありました。
1日目の基調講演では、NPO法人福祉広場理事長の池添 素(いけぞえ もと)氏から「発達の気になる子どもたちの療育と保護者支援」についてお話していただきました。シンポジウムでは、「地域における視覚障がい児の支援とは」と題して、盲学校やあいあい教室などの専門機関と実際に支援を受けている園の先生、教育委員会の先生をシンポジストに、視覚障がい児の支援のあり方を考えました。
2日目は、あいあい教室を卒園された保護者の方5名に、これまでの体験談や今後に望むことなどをお話していただきました。午後は、ポスター発表・機器展示・ライトハウスやあいあい教室の施設見学を行いました。ポスター発表では、あいあい教室からは「近くで触る、近くで見れる手作り神社-“あいあい神社”へ行こう-」「地域にある保育園との交流保育 ―32年の歴史をふり返って―」FSトモニーからは「チーム支援で課題解決!~卒業後から就労まで。訓練と就労支援のワンクッション効果~」を報告しました。情報ステーションとFSトモニーの販売もありました。

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「がんばるには充電することが大切」 力強い、池添先生のメッセージ!

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4名のシンポジストからの話題提供をもとに、活発に意見交換。

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ポスター発表を通して、大勢の方と対話できました!

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あいあいのプレイルームで、玩具や教材を紹介しました。

あいあい教室は、視覚障がい乳幼児研究会の事務局をしています。毎年、夏に行っている全国大会は39回目を迎えました。視覚障がい児の支援には、まだまだ課題がたくさんあります。しかし、少しでも全国の皆さまと関わる機会を作ることで、大きな今後の支援の力になると信じています。視覚障がいの子どもたちに関わる全国の仲間が集える、研究大会。今回の京都大会は、あいあい教室の日々の実践を全国の方に知っていただく、絶好の機会となりました。私たちも今後ますます実践を積み重ねていくことの重要性と元気をもらった大会でした。参加、ご協力してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

(京都大会 大会長 / あいあい教室 古川 千鶴)