5月18日千本北大路の交差点で、自転車を利用する人たちに運転マナー向上を訴える啓発活動を行いました。

当日は、視覚障害当事者や北警察署、佛教大学の学生・教職員、地域の見守りボランティアの方々、京都ライトハウス職員など、約30人が街頭で「体のすぐ前を横切ったり、白い杖すれすれを通ったりしないで」「点字ブロックの上に自転車を停めないで」などと書かれたビラを配布しました。また、当事者から「白杖を持った人の近くを通る時は、徐行してください」と呼びかけをしました。

ライトハウスが近い千本北大路は、多くの視覚障害者が通行します。しかし、歩道に幅がある上に南北が坂道になっているため、猛スピードで走る自転車が目立っています。視覚障害者が持つ白杖が車輪に絡んで折れてしまう、運転する人から「邪魔だ」と罵声を浴びるなどのケースがありました。ライトハウスに、月に数件は、白杖の修理や被害の相談が寄せられています。

私自身、ほぼ毎日自転車を利用しています。活動を終えて自分のことを振り返ってみると、急いでいる時はついスピードを出してしまいがちです。「スピードが凶器になる」という看板を見かけたことがありますが、本当にその通りだと思います。自分が凶器になり得るということを頭の片隅に置きながら、自転車に乗ろうと思いました。

一足先に夏が来てしまったかのような暑い中、ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
(ほくほく 太田ともえ)

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写真 京都府北警察の山田署長さん、自ら学生さんへチラシを手渡しです

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写真 ライトハウス新人の黒田さんも、信号待ちの走行者に声掛けです

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写真 こちらも新人の谷口さん 自転車の男性もビラをしっかり読んでくれています。

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写真 最後は円陣を組んで、労い合って活動を終わりました。