もうはるか昔のことですが、就職したての頃、上司からいくつかの言葉をいただきました。

  • 便利使いされろ
  • いくつになっても叱られろ
  • 同じ失敗を2度するな
  • 損な役回りが結局は得する
  • 鏡に映った自分の顔をまともに見られる人生を送れ 等々

学生気分が全く抜けていなかった当時の私に、これらの言葉の深い意味など理解できるはずもなく、また上司も伝わるとは思ってなかったでしょうが、この歳になっても覚えているのは、仕事をこなす上で、また、きちんとした人生を送る上で基本的なこととして、自分なりに心に刻んでいたからでしょう。
特に「損して得」の言葉には何か抵抗があったのですが、他の事柄が自然にできれば自ずとこうした行動がとれ、また実際そうして報われた方々を知る機会があると、やはり人は見ている・見られている、さらには万事お見通しで相応の結果を漏らさずに与える神の存在すら感じます。

これらの言葉に忠実だったかどうかは、今の自分の有り様を見れば何とも言えません。さらに顔をまともに見られる人生かにいたっては、思わず鏡から目をそらせてしまったことの方が多く、まだまだこれらの言葉をかみしめながら過ごして行かなければならないようです。

さて、今年の情報ステーション。予算などの制約がますます厳しくなる中ですが、便利で、ご意見に謙虚に耳を傾け、同じミスを繰り返すことなく、利用される皆様の立場になり、“目指せ情報バリアフリー”のスローガンに恥じないよう仕事を進めてまいる所存です。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(五十嵐 幸夫)