10月20日・21日の両日にわたり、標記大会が熊本市において開催されました。

今回の大会では「豊かな未来へ意識改革」をテーマに、熊本地方がこの4月の地震被災地であることを踏まえ、災害時における視覚障害者への情報支援のあり方を中心に、

  • サピエ運営へ公的助成を要望
  • 総合支援法における「点訳・朗読奉仕員養成事業」の必須事業化に向けた活動
  • マラケシュ条約の批准とそれに伴う制度整備の推進
  • よりアクセシブルな方式による電子書籍の普及促進
  • 日盲連をはじめとする関係団体との連携強化
  • さらには情報環境の将来を見据え全視情協の次世代メンバー(当館からは野々村好三、松田裕美が参画)によって策定が進められている『10年ビジョン』を未来への指針としていく

等々、全視情協が取り組むべき課題と今後の方向について共通理解が図られ、視覚障害者の情報保障をさらに推進していくことが確認されました。

火の国、熊本県。その云われの根拠は、大和朝廷以前にこの地を支配していたとされる火の国説、八代海の不知火説、そして阿蘇山の噴火説など諸説あるようですが、やはり火山説が我々のイメージに合うようです。

今般、この地を訪れ熊本城の崩落ぶりに愕然としましたがその一方で、復興に向けたエネルギーが街にあふれ、まさにこの地が火の国から肥の国に、隈本から熊本にと国名の変遷とともに豊かな地に変貌してきたように、地震からの復興を通してさらに大きく変わっていく勢いを感じました。

情報ステーションでは今後もこの地のニーズに、他の施設と一体となって応えてまいります。

(五十嵐 幸夫)