夏至も過ぎた6月23日・24日の両日、標記大会が埼玉県熊谷市において開催されました。参議院議員選挙への対応などで、参加者に影響が出るのではと予想されましたが、多くの関係者の参加のもと、視覚障害者を取り巻く様々な問題について活発な討議が展開され、熱気あふれる大会となりました。

初日の研修会では、「障害者総合支援法」が3年後に見直されることから、これからの障害者福祉を見据え、押さえておくべきポイントについて解説があり、この中で、意思疎通支援事業における点訳・音訳者養成事業の位置付けについて質疑が相次ぎ、関心の高さがうかがえました。

2日目は、日盲社協に加盟する各施設が直面する諸々の課題を日盲社協全体で捉え直し、解決に向けた方向性を見い出そうという、やや重い命題についてシンポジウムが開かれ、各部会長等が揃って登壇。それぞれの立場から全体のあるべき姿について意見交換されましたが、まとめには至らない形で終了しました。

最後に「大会アピール」として、いわゆる差別解消法の主旨徹底に向けた取組の推進、災害対策の構築、そして日盲社協各部門の一層の連帯等が、13項目の各部会要望からなる「決議文」と合わせて、採択されました。
(情報サービス部門は『各種ソフトの購入補助』と『職員定数増』を要望)

会場となった熊谷市。内陸都市として夏には毎年のように高い気温を記録し、かつて「日本一暑い町」となったことでも知られています。まさに暑いまちで熱い大会が開かれたことをご報告いたします。

(五十嵐 幸夫)