12月の英語表記、Decemberは「10番目の月」を意味しています。それがなぜ2ヶ月繰り下がって12月になったのかといえば、よく耳にするのが、シーザーとアウグストゥスが自分たちの名前を冠した月を割り込ませたから、という話。でもこれは俗説のようで、研究家によると、昔の西暦の一年はMarch(3月)スタートの10ヶ月編成。このうち彼らは5番目と6番目の月名を自分たちの名前に変えただけで、割り込んだ訳ではない。2ヶ月のズレはその後に行われた改暦で、一年が12ヶ月編成に変更され、新たにつくられた1月と2月が3月の前に組み込まれて一年とされた時、月順名に不一致が生じたものの(7番目の月Septemberが9月になり、次月以降も2ヶ月ずれた)、修正されることなくそのまま使われ続けたからだそうです。

本来はおかしなことがやがて定着してしまうのは、そのままでも特に支障が無いことや、それらを権力者の所為にすれば面白く楽しめるという、我々が物事を受け入れる際の感性を、この暦の話は語っているようです。

さて、情報ステーションでは、この4月以降新たに移動図書館の巡回、キッズコーナーの開設、さらには皆さまにご協力をお願いした利用者アンケートなどに取り組みました。これらの取り組みは、一人でも多くの方にサービスを利用していただきたい、時代の動きを捉え、これからのサービスのあり方を皆さまと共につくりあげていきたい、との思いから実施したものです。

ニーズに合わない事業を定着させることのないよう、そして時流を見極め、本当に必要なサービスからズレないよう、今後とも点検見直しを進めると共に、必要な事業については果敢に取り組んでまいります。

来る年も、よろしくお願い申し上げます。

(五十嵐 幸夫)