9月18日(金)に、京都ライトハウスあけぼのホールで「視覚障害者に寄り添う支援~明日から役立つ、見えない・見えにくいことを補う工夫~」をテーマに研修会を開催しました。今年はケアマネージャー・ホームヘルパー・相談員など福祉関係者22名にご参加いただきました。

最初に、見えない状況での不安な気持ちや、声掛けがあることでの安心感を実感していただく目的で、アイマスクを付けた状態で自己紹介を行いました。その後、普段している手引きと正しい手引きの方法を比較してみたり、視野狭窄や白濁のシミュレーションレンズをつけて見え方の特徴や作業の困難さを体験したりする中で、「適切な支援とはなにか」を学び、考えていただきました。

次に、見えない・見えにくいことをサポートする用具や制度について、今後当事者さんへの支援に役立ててもらえるよう「ミニ講義」をしました。

最後に、「私たちの暮らしと思い」と題して、当事者の方にお話しをしていただきました。中途で視覚障害になられた時から現在に至るまでの気持ちの変化を体験談を交えてお話ししていただき、参加者の皆さんに今回の研修のテーマの理解を深めていただきました。

参加された方からは、「なるほどと思うことが多々あった。明日からの業務や生活に還元していければと思う。」、「当事者の話を交えて研修させていただき、とても勉強になった。声かけ一つが、視覚障害者の頼り、支えになるということを改めて知ることができ、これから現場で声かけを大切に関わっていきたい。」といった感想をいただきました。

今後も、地域の福祉関係者とともに、視覚障害者への支援について連携が図れるような企画を行ってまいります。

(鳥居寮 橋本)

*
シミュレーションゴーグルをはめて紙を遠ざけ 見えるポジションを探している

*
紙の後ろに黒の画用紙を置いて、コントラストをはっきり

*
椅子の背もたれ・座面を手引き者が誘導している様子