この号がお手元に届く頃は、五山の送り火も過ぎ、厳しい残暑の中にも秋の気配が漂う季節を迎えていることと思います。

私の時代の夏休みといえば8月31日までありましたが、昨今は8月末を迎えることなく学校がはじまるのが定着しており(受験を見据え夏休みなどないかも知れませんが)、時代の流れとはいえ中途半端な気がしてどうもなじめませんでした。でも季節感からすれば、いい区切りなのかなと最近思うようになっています。

さて、来年の4月から「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」、いわゆる差別解消法が施行されます。

また今、「マラケシュ条約」の批准に向けた動きも活発に進められています。

こうした、視覚に障害がある方々などへの情報提供環境が技術的にもそして制度的にも急速に進んで行く中、情報ステーションでは、視覚に障害がある方々はもとより、活字による読書が困難な方々へのサービスなど、時代の要請に応えていく事業をこれからどう展開していくか、検討を進めているところです。

ついては、今後のサービスの基礎資料とするため、アンケートを実施させていただきたく、準備を進めています。(実施の詳細は本号に別途掲載)

法律の施行や条約の批准という大きな動きを一つの区切と捉え、これからの情報ステーションのあるべき姿を、皆さまとともにつくりあげていきたいと考えております。

今回のアンケートにご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

(五十嵐 幸夫)