京都ライトハウスは昨年創立50周年を迎え、「理念と運営方針」を策定しました。今年は新たな半世紀に向けて歩みだす初年度で、各施設ではそれぞれの運営方針をバックに今年度の重点スローガンを決めました。ちなみに情報ステーションのスローガンは、「目指せ!情報バリアフリー〜“読みたい・知りたい”思いに全力で応えよう〜」です。かなり大胆なスローガンなので、名前負けしないかと早々と不安がよぎっています。

 さて、情報機器の進歩も日進月歩で、携帯電話もいよいよスマートフォンが主流となりつつあるようです。中には、音声認識を売りにしたスマートフォンも登場しているようで、視覚障害者や高齢者にも使えるようなものを期待したいと思っています。

 一方、視覚障害者への情報提供では、情報ネットワーク「サピエ」の充実や、サピエにも接続できる携帯型デイジー機の発売、デイジーオンラインサービスなど、ますます充実しつつありますが、高齢化と視覚障害による情報機器のハードルが高く、恩恵を受けられない人達が多数にのぼると想定されます。

 そうした状況を背景に、今年度は以下の課題に取り組みます。

  1. 点字図書目録を今年度の前半に発行します。
  2. 3階ロビーに出版図書やL点字図書を配架するなど、情報発信の強化に取り組みます。
  3. 点字利用者を増やすため、点字触読サポーターの養成に取り組みます。
  4. 情報提供の充実とアウトリーチ機能を強化し、府内登録利用者2000人を目指します。
  5. 「耳で聞く読書会」などを開催し、新たな利用の拡大につなげます。
  6. 貸出用デイジー再生機をフルに活用し普及率90%を目指し、個別支援や訪問支援に取り組みます。
  7. SDカード等による図書の貸出し、デイジーオンラインサービス、サピエの普及に取り組みます。

(田中 正和)