昨年は創立50周年という大きな節目を迎えました。2012年は、次の新たな半世紀に向かっての第一歩となる年です。皆さんのご期待・ご要望に添いながら、着実に前進していきたいと思っております。

さて、京都ライトハウスでもデイジー化を進めて来ましたが、「テープ利用者を守る」と宣言したこともあって、中途半端な状況が続いていました。この状況を打開するため、普及状況の実態調査を実施し、結果はあまりにも予想外でした。その結果に意を強くし、普及の取組を一層進めるとともに、当館発行雑誌4誌を全てデイジー化し、4月からこれらを統合した「京まる」という名前で、皆さまにお届けすることになりました。

次に、デイジーの普及に欠かせないのがデイジー再生機です。このたび、京都ライオンズクラブ様から30台もの再生機をご寄贈いただきました。これまで、貸出台数が少なくてご不便をおかけしていましたが、これで普及の大きな足がかりが整いました。京都府内にお住まいの方で、貸出を希望される方は、今号のお知らせをご覧いただき、お申し込みください。

その一方で、デイジー図書の読書に、容量の大きいSDカードが利用されたり、サピエの登録者は読みたい図書を自分の書庫に登録できるようなシステムになっています。すでにSDカードによる図書の提供に踏み出している図書館もあり、登録利用者の書庫への代行登録を含めて、図書館サービスが変わろうとしています。情報ステーションでも新たな課題や要望に積極的に取り組んで行きたいと考えています。

最後に、昨年の東日本大震災と原発事故では、大きな衝撃を受け心を痛められたことと思います。様々な教訓を生かさなければと思いますが、先ずは災害への備えとご近所の支援を受けられるようにしておくことが、何よりも重要だと思われます。

今年もよろしくお願い申し上げます。(田中 正和)