はなのぼう 2010年8月20日号
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 今年は、名古屋盲人情報文化センターが7月に創立50周年を迎えられ、日本点字図書館が11月に創立70周年を迎えられます。そして、京都ライトハウスは来年の6月に創立50周年を迎えます。それに向けて、記念式典や記念誌を発行する準備が始まっています。また、進捗状況等ご報告していきたいと思っています。

 50周年とは直接関連した取組ではありませんでしたが、全国でも充実度が屈指の京都ライトハウスを紹介するビデオの製作が長年の課題でした。2年がかりの取組で、今年の6月にようやく完成しました。今回製作したビデオは、単に事業内容のご紹介だけでなく、鳥居先生をはじめとする先人の思いと京都ライトハウスの歴史がいっぱい詰まった、期せずして50周年に相応しい内容となっています。ぜひ皆様にもご覧いただきたいと思っています。なお、ビデオは「視覚障害の啓発ビデオ」との2本立となっています。

 そして、50周年を迎えるにあたって、鳥居先生の遺品等の整理をしています。盲教育の分野で数々の貴重な資料を発掘してこられた京都府立盲学校の岸先生にお手伝いいただき、加藤参与(前・情報ステーション所長)とともに整理に当たっていただいています。岸先生からは、貴重な資料を発見されるたびに、「こんな貴重な資料が出てきた」などと報告を受けたりしています。本来は、記念室でちゃんと保管すべきものと思われますが、最低限でも貴重な資料を後世に残すべく工夫・努力していきたいと思っています。(田中 正和)