今年度の鳥居賞は茂木幹央様、鳥居伊都賞は鈴和代様が受賞されました

 

去る7月14日に、京都ライトハウスにおきまして、第38回鳥居賞及び第24回鳥居伊都賞選考委員会を開催し、慎重に審議した結果、鳥居賞に茂木幹央様が、鳥居伊都賞に鈴和代様が全員一致で推挙されました。

ご存知のように、鳥居賞は、1983年に京都ライトハウスの創設者であります鳥居篤治郎先生の13回忌に当たり創設されたもの、鳥居伊都賞は1997年に新設されたもので、視覚障害者福祉の発展に大きく寄与し、夢と希望を与えられた方、またその方を支えてこられた方を表彰するものです。

今回、鳥居賞を受賞されました茂木幹央様は、国立東京視力障害センターの厚生教官を務められ、視覚障害者として初の法務省法務事務官を兼務された方です。埼玉県にはじめて「盲養護老人ホームひとみ園」を完成させ、以来40年、就労施設や身体障害者のためのケアホームなど9種の社会福祉事業を行っておられます。また、演劇活動支援にも力を入れられ「全国盲人演劇祭」をスタートされるなど文化面でも活躍されました。

次に、鳥居伊都賞を受賞されました鈴和代様は、点訳ボランティアとしての活躍が高く評価されました。「専門点訳実践養成講座」に参加された後、教科書点訳に取り組まれ、その後もご主人の転勤に伴い、各地で点訳グループに入会され、札幌市、御殿場市、富士吉田市、埼玉市、和光市などの各地で共同点訳や講師活動に励まれました。点字技能師、点字指導員を取得されてから、全国視覚障害児童生徒用教科書点訳連絡会理事、日本点字委員会事務局員も担当されておられ、視覚障害学生の学習支援などに点訳ボランティアとして長年にわたり取り組まれています。

このように今回も素晴らしいご実績をお持ちの方々が受賞いただきましたが、毎年9月11日に行われます授賞式典につきましては、新型コロナウイルス感染防止対策として、今年は中止とさせていただくことになりました。鳥居賞の歴史として初めてですが、お二方とも埼玉県のご在住の方でもあり、ご移動がかなりのリスクを持つこととなりますし、式典での密を避けるためにもこの度は英断をいたしました。今後ともお二方の益々のご活躍を祈念してまいりたいと存じます。ご理解、ご周知のほどよろしくお願いいたします。