「京都ライトハウス点字普及委員会」では日本の点字制定記念日(11月1日)にちなみ、一般市民や視覚障害のある方への点字の普及、府内点訳グループの交流の促進等を目的に、「点字普及イベント」を毎年11月に開催しております。

今年は、1825年にルイ・ブライユが点字を考案してから200年という節目に当たります。そこで、点字使用者の方、点訳ボランティアの方、点字を習っている方など様々な立場の方にご参加いただき、点字の意義や可能性について改めて考える場にできればと思います。

秋たけなわでお忙しい時期かと存じますが、多数の方々のご参加をお待ちしております。

主催

京都ライトハウス 点字普及委員会 (担当:情報ステーション・情報製作センター・障害者支援施設「鳥居寮」)

日時

2025年11月12日(水)13時~15時20分終了予定(12時45分より受付)

会場

京都ライトハウス4階あけぼのホール(事前申し込み制)

内容

①講演「日本点字の父・石川倉次が点字に込めた思いとは?」 講師:元・京都府立盲学校教諭 岸博実氏

②「点字考案200年、私の記念碑『点字・歌・そして感謝』」 講師:大藪真知子氏

③「『触ることの喜び』を伝えたい~EXPO2025の取り組みを通して~」 講師:三好里奈氏

④メッセージ「点字ありがとう」 発表者:京都ライトハウス鳥居寮で点字訓練をうけている利用者の皆様

など

対象・定員

点字に関心がある方 40名程度(申し込み順)

参加申込

Eメール・電話・来館のいずれかにて、11月5日(水)までに①氏名 ②資料種別(点字/墨字) ③所属(あれば)をお知らせください。

※メールの件名は「参加申込」としてください。

お申し込み・お問い合わせ先

Eメール:tenji-fukyu@kyoto-lighthouse.or.jp

電話:075-462-4579(野々村)

講師 プロフィール

【講師プロフィール】

○岸博実氏

1974年より2010年まで京都府立盲学校国語科教諭として勤務。退職後、滋賀大学非常勤講師など歴任。2012年より、日本盲教育史研究会事務局長。2010年、日本点字制定120年記念エッセイ『つぶらな わたし』入選(視覚障害者支援総合センター)。

主な著書:『京都盲唖院モノがたり 視覚障害教育の源流をたどる』(明石書店)、『盲教育史の手ざわり 「人間の尊厳」を求めて』(小さ子社)。

主な学術論文:「視覚障害者と戦争」(全国障害者問題研究会「季刊障害者問題」第36号所収)

○大藪真知子氏(ステージネーム 歌哺(KAHO))

日本ライトハウス、京都ライトハウス、大学・専門学校の講師などを通じて、50年以上点字と関わってきた。一方、歌と出会って40年近く。2009年にはオリジナル曲「六つの点」を北山眞路子として発表。本年、岸博実氏の詩「つぶらなわたし」にメロディーを付け、テージネームを歌哺と改め、CDを制作。点字も歌も、言葉を伝えるための有効な手段、をモットーに、これからも活動を続けて行きたい。

○三好里奈氏

愛媛県立松山盲学校で中学まで学び、高校・大学時代を東京で過ごす。京野菜に魅せられ、京都大学大学院へ進学し、農福連携をテーマに研究しながら、農作業に携わる。「手で触れることで広がる世界を、少しでも伝えたい」という思いから大阪・関西万博で一部企画を担当。視覚障害者としての農作業の経験をノウフクWEBで配信:https://noufuku.jp/magazine/category/diary/