点字京都 2018年2月号より抜粋

この度、第56回全国邦楽演奏会を京都で開催する運びとなりました。

1956年に列車からの転落という痛ましい事故により世を去られた宮城道雄(みやぎ みちお)氏の遺徳を偲び、翌年1957年にご遭難の地である愛知県刈谷市に全国の視覚障害音楽家が結集し、巨匠を失った悲しみを力に変え、日本盲人会連合音楽家協議会を発足し、第1回演奏会を開催したと聞いています。その後、全国各地のご協力のもと回を重ねてきましたが、京都では1964年以来およそ半世紀ぶりの開催になります。

京都は地歌・箏曲の発祥の地であり、京都府立盲学校は開校当時から音曲教育に力を注いでおり、邦楽会をリードする演奏家・作曲家を世に輩出してきました。現在は邦楽に携わる視覚障害者は少なくなりましたが、今も貴重な伝統職業の一つとなっています。

当日は、全国の視覚障害演奏家による曲を10曲、地元のメンバーが7曲を披露します。私たちを今日まで導いてくださいました方々に感謝し、精一杯演奏いたします。

会場いっぱいの聴衆で全国の演奏家をお迎えできるよう、皆さまの御来聴を心よりお待ちしております。

日時

4月14日(土) 11時30分開演(11時開場)

会場

京都府立府民ホール アルティ
(京都市上京区烏丸通一条下る龍前町590-1)
*地下鉄烏丸線「今出川」駅下車6番出口を出て南(右)へ徒歩約7分

内容

五段砧(ごだんぎぬた)、元禄花見踊他

入場料

一般1,500円、ペアチケット2,000円(介助が必要な方)
*中学生以下は無料

チケット

京都府民ホール アルティ、京都ライトハウス、
京都視覚障害者支援センター、京都府視覚障害者協会、
南部アイセンターで取り扱っています。

問合せ

京都府視覚障害者協会事務所(電話075-462-2414)