京都ライトハウス点字普及委員会では、一般市民や視覚障害のある方への点字の普及、府内点訳グループの交流の促進等を目的に、毎年、日本の点字制定記念日である11月1日前後に催しを開催しております。
ご存じのとおり、点字は視覚障害者の読書に留まらず、日常生活においても重要なものです。特に最近進んできている街中や家電製品の点字表示(点字サイン)の普及は、視覚障害者の生活を便利にしているばかりでなく、一般市民に点字を知っていただくきっかけにもなっています。
そこで今回は、家電製品などに付けられている点字表示(点字サイン)に注目し、その調査などを進めてこられた上野多美子(うえの たみこ)さんをお招きして講演会を開催いたします。
また、京都ライトハウス鳥居寮で訓練を修了された中途視覚障害の方に、点字習得のご苦労や日常生活場面における点字の活用などについてお話しいただく予定です。併せて、晴眼者と視覚障害者が共に楽しく遊べる坊主めくりを参加者の皆さんと共に体験できればと思います。
今年は、日本点字委員会設立50周年にあたります。この機会に皆さんと共に点字の意義について考えられればと思っております。
秋たけなわでお忙しい時期かと存じますが、多数の方々のご参加をお待ち申し上げております。

日時

11月12日(土) 13時〜16時(受付12時30分〜)

会場

ライトハウス 地下 研修室1・2

内容

13時〜 開会 主催者挨拶
13時10分〜 講演 「今も便利だけれど、より良くなってほしい!〜 視覚障害者と晴眼者が共に考える点字サインの意義」
講師 上野 多美子氏(兵庫県立視覚特別支援学校教員、日本点字技能師協会副理事長)
14時30分〜 鳥居寮修了者による体験発表
15時〜 点字付き坊主めくり体験会
*情報製作センターで販売しております「点字付き お坊さんめくり」(1,500円)もご紹介する予定です。

主催

京都ライトハウス 点字普及委員会

問合せ・申込み

ライトハウス情報ステーション 担当 高木・野々村
電話 075-462-4579
FAX 075-462-4434
Eメール joho@kyoto-lighthouse.or.jp

ご参加いただける場合は、なるべく10月末日までに資料種別(点字・墨字)も合わせてご連絡ください。
点訳グループ等におかれましては、おおむねの参加人数をお知らせいただけましたら幸いです。

講師・上野多美子氏プロフィール

中学入学の直前に失明し、11月頃に点字を覚え、中学1年生の3学期に盲学校に転入。
東京教育大学教育学部理療科教員養成施設卒業後、兵庫県立盲学校(現・兵庫県立視覚特別支援学校)に理療科教員として着任。退職後も講師として週に数時間の授業を担当。
1995年、点字指導員認定。2001年、第2回点字技能士検定試験に合格、名称が点字技能師と変更される。2009年、地元の点訳グループに入会。
日本点字技能師協会発足時より入会。2010年より同協会理事、2016年より副理事長。趣味は、読書と音楽。