第33回視覚障害者京都マラソン大会が2月7日(日)、京都市西京極総合運動公園と周辺道路で開催されました。

大会当日は雪もちらつく冷え込んだ朝になりましたが、東は東京から、西は佐賀や長崎から、また年齢は13歳から80歳の方まで119名の幅広い層のランナーが伴走者とタスキを絆に都大路を駆け抜けました。

開会式では33回連続出場の2名のランナーに選手宣誓をしていただきました。この大会の思い出と意気込みを力強く話され、その様子はKBS放送の夕方のニュースでも放映されました。

今回は初めて伴走される方も多く、緊張しながらの組み合わせだったのではないかと思います。しかし、そこはランナー同士、いったん競技が始まればお互いのペースや呼吸を合わせ、2人で走る姿はとても心を動かされるものでした。ゴールした後に抱きしめあって労をねぎらう選手や静かにコースに向かって一礼する選手、地面にへたりこんでしまう選手、皆さん共通していたことは「充実した笑顔」でした。

競技中はボーイスカウト京都連盟の児童の皆さんをはじめ、たくさんの方々に沿道から声援や拍手を送っていただきました(今回はニックネームを呼んでもらっていたランナーも目立ちました)。ランナーの力になったことと思います。

閉会式では各部門の優勝者12名へ表彰の時、マイクを渡して感想を言っていただきました。「やったぞぉ~!!」と雄叫びをあげる方や感極まって涙ぐんでしまう方、「もっと頑張って練習してタイムを縮めます」と既に次の目標を宣言する方…、賞状を渡している役員方も微笑んで聞き入っておられました。

今大会も伴走にご協力いただいた多くの皆さんや走路保安要員の皆さん、選手の組合せや会場での誘導のサポートなど、様々な形でご協力いただいた総勢約900名のボランティアの皆さまのご尽力、ご協力のおかげをもちまして、大きな事故もなく無事に大会を終了することができました。本大会に多大なご協力を賜りました京都陸上競技協会をはじめとする関係団体、ボランティアスタッフの皆さま、協力・協賛いただいた企業の皆さまに心より感謝申し上げます。(応援いただいた皆さまのご芳名を別ファイルにて掲載しております)

そして、新聞報道や選手・スタッフの案内等でもお知らせ致しましたが、西京極陸上競技場などで行ってきた視覚障害者京都マラソン大会は、33回大会を持ちまして区切りとすることになりました。今後どのような形でこの大会がもつ様々な機会を引き継いでいくのかを鋭意検討してまいります。何卒ご理解の上、今後とも宜しくお願い申し上げます。

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勢いよくスタートを切ったランナーのみなさん

(第33回大会実行委員:木原智徳)