京都ライトハウスの創設者である故・鳥井篤治郎の遺徳を偲んで、視覚障害者福祉に貢献した方を顕彰する第32回鳥居賞が、杉山検校遺徳顕彰会理事長の和久田哲司氏に決まった。

岐阜盲学校や筑波技術大学で教鞭を取られるなど40数年間の長きにわたり視覚障害者に対する鍼灸・按摩療法の教育指導に務められたこと、「鍼灸、手技療法史に関する研究」で佛教大学大学院から博士(文学)を授与されるなど、中国・欧米における鍼灸・按摩療法の史学的研究に功績を残され、視覚障害者福祉の理療分野の発展を牽引されたことなどが障害者福祉の発展に大きく寄与するものであり、鳥居賞に値するものと高く評価をされたことによるもの。

同じく、活躍された視覚障害者を支えてこられた方を顕彰する第18回鳥居伊都賞も。和久田氏のご妻女である和久田千代子氏に決定した。

伝達式は、9月11日《木》14時から、京都ライトハウスあけぼのホールで開催される。入場無料。和久田哲司氏による講演「総検校杉山和一との出合い」も行われる。