熱心に耳を傾ける受講者の皆さん

去る10月5日(金)午前11時から午後4時にかけて、京都ライトハウス地下研修室1・2において、標記研修会が行いました。

この研修会は、点字の普及と啓発のために隔年で行っており、中途視覚障害者の点字習得の壁を乗り越えるためには、サポーターの的確な援助が必要だという位置づけで取り組んでいます。

第1部では、「鳥居寮における点字訓練の現状」と題して、職員の橋本匡子が点字の指導法と訓練の現状について報告を行いました。

第2部では、鳥居寮で点字訓練を受けられた北川さんと森田さんから、その時の様子や大変だったので止めようと思ったこと、それを乗り越えてようやく読めるようになった時の喜びなどのお話を聞きました。

お二人ともとても明るくて朗らかで、「少しずつでもいいからあきらめないで取り組む気持ちを持つことが大切。こちらから声をかければ助けてくれる人は増えていきますから」と話されました。

第3部では、参加された各サークルの方々から、事例報告や困ったりしていることなどを交流していただきました。参加者からは、これまでの指導法と大きく変わっていてどうしたらよいか迷っている、森田さん・北川さんのお話を直にお聞きできてたいへん良かった、鳥居寮での指導法の報告が参考になったという感想が目を引きました。

第3部では、報告者が急に変更になった反省点もありますが、これからも視覚障害者の生活の基盤をなす点字の普及に取り組んでいきます。