昨年に50周年を祝い、新しい半世紀に向かっての1歩を踏み出した今年の創立記念のつどいは、6月27日京都ライトハウス4階の「あけぼのホール」において開催しました。

会場の東側には、鳥居篤治郎先生の子供の頃から社会で活躍されている様子までの写真を展示し、「風吹けば 千尋の底の 大海の 神秘を語る 貝の風鈴」と鳥居先生が詠まれた「貝の風鈴」が涼しげな音色を響かせていました。

西理事長は、開会の挨拶の中で、昨年の創立50周年の取組を振り返り、記念事業に取り組む中で、京都ライトハウスの進むべき道筋を明らかにすることが出来たと述べると共に、積み残しの課題となった「船岡寮の改築」について、船岡寮の改築と併せて、視覚障害者が安心して入れる特別養護老人ホームと盲養護老人ホームの船岡寮が一緒になった新しい施設をできるだけ早く作れるように支援していくという方針が京都市から示され大きく一歩前進したと報告し、京都ライトハウスとしては、感謝しつつ、京都市の指導の下、具体的な準備を着実に進めていく決意を述べました。

来賓のあいさつでは、今年4月に公益社団法人となった京視協 内野正光会長から力強い連帯のあいさつを受け、また船岡老人クラブハウス 梶原清一副会長からは、京都ライトハウス創設時の思い出を交えた貴重なお話をいただきました。

京都府視覚障害者協会内野会長様のご祝辞

船岡老人クラブハウス副代表梶原様のご祝辞

今回の「つどい」のメインは、様々な活動報告で、鳥居寮利用者の住岡綾乃様から歩行訓練を始めた頃、白杖に対する抵抗感があったが、白杖を使っていない時からご近所の方が心配して見守ってくれていたことを知って、これを乗り越え、かえって気が楽になったことなどの体験を語っていただきました。

読み書きサービスのボランティアを20年以上続けていただいている芝本孝子様、山﨑テル子様からは、どのような依頼が有るか分からないので最初は緊張したが、自然体で利用者さんの思いに添えるように心がけてきたことや、利用者さんと触れ合うことで、元気をもらっていると話されました。

情報ボランティアの芝本様、山崎様の活動報告

毎月、ピアノ演奏で「らくらく」の利用者さんを楽しませていただいている高城昌二朗様は、「エリーゼのために」を初めとした素晴らしい演奏を聴かせていただきました。

らくらくボランティアの高城様のピアノ演奏

あいあい教室古川千鶴主任からは、あいあい教室の日頃の活動状況の報告がありました。子どもたちが楽しみながら、それぞれ頑張っている姿が印象的でした。

様々な立場で関わる皆さまの生のお話を聞くことで、今を理解し、明日へのエネルギーを充電できた「つどい」となったことを、ご来場いただいた皆さま、お話をいただいた皆さまに感謝いたします。