今年度の全国盲人福祉施設大会は、6月21日(木)・22日(金)に大雨の中、和歌山で開催されました。

 1日目は『障害者総合支援法とサービスの費用負担を考える』と題しての3時間を超える研修会がありました。研修は2題の講演とそれを受けての代表発言が行われました。

 最初の講演は制度改革の最前線で奮闘する、弁護士で、日本盲人会連合新会長に就任した竹下義樹氏を講師に迎えて「障害者総合福祉法が実現しなかった事情と今後」でした。この大会の前日20日、国会で可決、成立した「障害者総合支援法」がこれまでの自立支援法を廃止して総合福祉法を実現させたいという思いとは違う形となった背景をわかりやすく説明されていました。そして3年の見直し規定によって総合福祉法に近づくためにこれからの動向を我々が注視していかなければならないことを熱く語っておられました。

 次の講演は電子図書館の構築と利用拡大にひた走る日本点字図書館理事長の田中徹二氏を講師に迎えて「障害者サービスと利用負担」でした。特に視覚障害者情報総合ネットワーク「サピエ」において個人会員からの利用料金を徴収するか否かが争点となっていました。

 その後、5つの事業部会に分かれ、24年度の事業計画や当面の課題について検討が行われました。

 2日目は厚生労働省老健局高齢者支援課の方による「介護保険の現状とこれから」の講演がありました。その後、式典が行われ、当館からは以下のボランティアと援護功労者の方々が表彰されました。

ボランティア表彰

  • 芝本孝子さん(読み書きサービス)
  • 山崎テル子さん(読み書きサービス)

援護功労者表彰

表彰を受けられた皆さま、おめでとうございます。