2012年2月5日(日)にライトハウス館内にて第4回となる研修会が開催されました。今年度も、京都市、京都府眼科医会から後援いただき、医師、視能訓練士や看護師などさまざまな職種の方たちが参加されました。

開会後、鳥居寮所長から手引きや障害体験の講座がありました。参加者からは、「声のかけ方や手引きの仕方が全くわからなかったので、今までは関わるのに恐怖心があったのが、少しなくなりました。(看護師)」と感想をいただきました。

 午前中最後のプログラムは、当事者である春田祐志さんの見えにくくなる過程の心理的変化や今の生活について話され、相談員から制度の補足説明がありました。医療現場で、当事者に尋ねにくいことなどを聞かれる参加者も居られ、普段現場で悩み奮闘されていることが春田さんや会場中にも伝わる時間でした。

 昼食は例年通り、アイマスクでの体験型です。何度体験されても、言葉で説明する難しさや、何か分かれば安心して食べることができるなど感じられていました。

 短い昼休みでしたが、その間も、会場に置いてあったグッズを手にとってみられ、スタッフに質問され有意義に時間を使われていました。

午後は、あいあい教室所長より、児童デイサービスの取り組みを多くの写真スライドを用いて説明されました。映し出される写真の様子から、子どもたちの生き生きとした表情があり療育の様子が分かりやすく伝わりました。

その後、ライトハウスへ多くの患者さんを紹介されている稲葉純子先生(いなば眼科クリニック院長)による講演が行われました。先生は、2009年より福知山市に開業されています。どのような患者を紹介し、患者の生活に視点を置き連携をとることの必要性など話されました。

最後は、ワークショップでどのような人に声をかけたらよいのか。また、どのような声かけがよいと思われるのかなど3つのグループに分かれて話しあいました。それぞれのグループで話す中、職種の違いから気づきの視点の違いなどあることも分かりました。

いずれも、参加者された方々は、いずれも熱心にされていました。日々の現場の中で、出会う患者さんへどのようにアプローチしていけばよいのかヒントを得られたようです。

また、4回とも参加されている方からこの研修会で知った遮光眼鏡を初めて紹介されとても喜ばれたことを報告していただきました。回を重ねるごとに繋がりが強くなっていくことを実感しています。

ワークショップ どんな声かけをするか話し合い中

稲葉医師による講演中

視覚障害者の生活の質を高めるグッズ展示

手引きの方法について学びと体験