悪天候をものともせず元気に疾走

10km男子全盲の部でトップの和田さん

笑顔の表彰式

3月7日(日)第27回視覚障害者京都マラソン大会を、西京極総合運動公園陸上競技場および周辺道路で開催いたしました。

3月に入って続く雨に心配していました通り、当日もあいにくの肌寒い雨模様となりました。雨天での大会実施は9年振りのことです。雨のため例年より欠場者は多かったものの、東は埼玉県、西は熊本県から集った135人のランナーが、伴走者とタスキを絆に雨の都大路を駆け抜けました。

今大会も競技志向の高い方から完走を目標にされる方、年齢も13歳から87歳まで幅広い参加者を得ている大会となりました。また、4年連続盲導犬と共に完走されたランナーもいました。

今回は、10km男子全盲の部で和田伸也(ワダ シンヤ)さん、3km男子全盲の部で前岡正人(マエオカ マサヒト)さん、3km女子弱視の部で前岡ミカ(マエオカ ミカ)さんが大会3連覇を果たしました。

また、10km女子全盲の部で小山田みき(オヤマダ ミキ)さん、3km男子弱視の部で坂之下一郎(サカノシタ イチロウ)さん、、1km男子全盲の部で今井裕二(イマイ ユウジ)さんが大会二連覇を果たされました。

今大会のゲストランナーでお招きした松野明美(マツノ アケミ)さんには、全種目でランナーと触れ合いながら共に走り大会を盛り上げていただきました。また昨年に引き続き小学生や一般市民を対象とした伴走体験会を開催し(手引き体験会は雨天のため中止)、マラソン大会を通じた視覚障害者福祉の啓発にも取り組みました。

今回、大会運営の不手際により、10kmの走行距離が長くなってしまいました。実走行距離は、10400mとなりますので、公式記録ではなく参考記録とさせていただきます。出場された選手の皆様には心よりお詫び申し上げると共に、二度とこのようなことがないよう細心の注意を払ってまいります。

誠に申し訳ありませんでした。

今回も1000名以上の方が大会にご協力くださいました。立命館大学応援団吹奏楽部の皆様には開会式・閉会式での演奏で大会に花を添えていただき、おなじみの「うどんコーナー」では、京都府麺類飲食業生活衛生同業組合青年会の皆様に温かいうどんをご提供いただきました。さらに沿道では、右京区民生児童委員会障害者福祉部会や右京区交通安全推進会連合会、日本ボーイスカウト京都連盟の皆様など多くのボランティアの方々にご協力いただきました。

このように、この大会は多くの方々に支えられながら、マラソンを通じたノーマライゼーションの実践に取り組んでいます。次回も、沢山の方に競技場や沿道にお越しいただきたいと願っています。

最後になりましたが、この大会の趣旨をご理解いただき、多大なご協力を賜りました京都陸上競技協会をはじめとする関係団体およびボランティアの方々、そして何より、大会運営を含め物心両面にわたるご支援を頂戴しました株式会社わかさ生活様に心より感謝申し上げ、盛会裏に終了したことをお伝えし、報告とさせていただきます。

なお、次回(第28回)大会は2011年3月6日(日)開催予定です。