ブラインドレストランとは

視覚障害に対する正しい理解を促し、深めるために考えだされたもので、 食事をするという行為が、いかに難しくて、大変なのだという事を身を以て体験することに始まった。
さらには、視覚に頼らず、聴覚、味覚、嗅覚をフルに使うことは、食に関する意識を高める食育にも 繋がると、良識ある熱心なレストランが次々に始め出した。 (カーラ・ラガッツアHPより抜粋)

昨年に引き続き今回で2回目の開催となる「ブラインドレストラン」に初めて参加しました。
場所は祇園にある「カーラ・ラガッツァ」。とてもお洒落なイタリアンレストランでした。

この日の参加者は、新聞社の取材等も含めた総勢40人程。
軽快な司会のもと、和やかに会が始まりました。

まずアイマスクを装着して、順次テーブルへと移動します。
もちろん、1対1で声を掛けながらエスコートしてくださるのですが、どんな席なのか、隣に誰が座っているのか、全くわからないということは、ただただ、不安でしかありませんでした。
真っ暗闇の中、周囲の話し声や物音にいつも以上に敏感になりながら、随分長い時間、待っていたような気がします。
そうするうちに食事が運ばれてきました。

前菜、パスタ料理、メインディッシュの鶏モモ肉のローストを頂きました。

どのような食材を使って、どんな風に盛り付けがされているのかわからない。
スプーンでうまくすくうことができない。
口へ運ぼうとしても途中で落ちてしまう。
やっとうまくすくえたと思っても、今度は量が多すぎて、うまく口に入らない。
食べ残しがないか確認できない…等々。

あぁ 私たちは普段、視覚に頼りきって生活しているんだなぁ ということを改めて実感しました。

ほんの2時間程でしたが、このような世界を体験することができ、非常に勉強になりました。
今回感じたことを胸に留めながら、ライトハウスで出会うたくさんの方々に優しく接していきたいです。