このたび、元・鳥居寮訓練生のフォークグループ <Sーudachi(スダチ)>が、CD「Happy road」を発売されました!そこでボーカルの中川智弘さんから、グループの紹介と、皆さまへのメッセージをいただきました。

“あい・らぶ・ふぇあ”でのミニライブの様子

 Sーudachi(スダチ)は、男性二人のフォークグループで、結成して9年になります。僕は、リーダー兼ボーカルの中川智弘です。

もうひとりのメンバーは、大久保和英。ギターを担当しています。僕たちはいつもオリジナルの曲を歌っているのですが、作曲をするのは僕で、作詞を担当するのは片山和子さんです。三人とも鳥居寮で訓練を受け、現在はそれぞれに仕事を持ち、その合間に音楽活動を続けています。

 Sーudachiは、2000年12月の鳥居寮祭に出演したのがきっかけで始まり、イベントに呼ばれたり福祉施設を訪問したりしてライブを行って来ました。

 そして今回関西盲導犬協会の協力で、念願のCDを出すことになりました。その中の「心のふるさと鳥居寮」は、僕がまだ訓練中に「鳥居寮の曲を作ってくれないか」と、ある先生に言われて作った曲です。作詞をした片山さんによると、大変お世話になった一人の先生への感謝の気持ちを書いたそうですが、障害者も健常者も関係なくそれぞれの立場で感謝したい人を思い浮かべて聴いてほしいと言うことでした。僕も大久保さんもこの曲を大切に歌ってきた訳ですが、これからもSーudachiを代表する曲として歌い続けて行こうと思います。

 そしてCDの中のもうひとつの曲は「Happy road」です。僕も片山さんも盲導犬のユーザーなので、盲導犬と一緒にいることの喜びを歌にしました。僕の盲導犬、パーチェは大久保さんと僕が練習する間もじっと聴いていてくれています。舞台の上でもちゃんと足元にいます。白杖を持つ人も盲導犬を連れている人もどんどん社会の中へ出て行ってほしいと思います。僕たちもお呼びがかかればギターをかついで気軽に演奏しに行きます。僕たちの持ち味は、のんびりゆっくり行く事ですから歌を聴いてくれた皆さんにもそれが伝わればいいなと思います。大久保さんの奏でるやさしいギターで心を癒してもらい、僕の歌で元気になってもらえるように頑張ります。

 鳥居寮はやっぱりいつまでも僕たちの心のふるさとです。僕たちの原点です。教えてくれて、しかってくれて、支えてくれて、ありがとう。同じ思いを抱きながら、どうか僕たちの曲を聴いてください。外へ飛び出す勇気が皆さんに届くようにSーudachiは歌い続けて行きます。

 心にしみる歌声と癒しのギター、そして歌詞に込められた熱い想いが、聴く人の胸の内に響き、新たな世界観を広げてくれます。京都ライトハウス鳥居寮での出逢いが生んだとっておきのハーモニー、皆さまぜひ一度お聴きください♪

タイトル:「Happy road」

販売価格:1000円(税込)

販売/問い合わせ先:

財団法人 関西盲導犬協会
〒621-0027 京都府亀岡市曽我部町犬飼未ケ谷18-2
TEL:0771-24-0323 FAX:0771-25-1054