『第21回 アーティスト 谷口雅季(たにぐち まさき)さん』

 

今回は、芸術分野で活躍されている方を紹介いたします。

谷口雅季(たにぐち まさき)さん、アーティスト名は「アーティストまーちゃん」です。1999年生まれで視覚重複障害の手帳を取得されています。

現在、一般社団法人「暮らしランプ」さんが運営する生活介護事業所と就労継続支援事業所B型のどちらにも所属されています。

京都ライトハウス・あいあい教室のOBの方です。今もハウスとのお付き合いは続いていて、余暇活動のゴールボールにハマって、週1回のペースで、本コーナーで以前に紹介したあけぼのホールでの練習に家族さんのご協力も得ながら積極的に参加されています。京視協関連の大会には選手として試合にも出られます。

実は、その谷口さんの感性が発揮されている美術作品が今、評価を受けているようです。

「暮らしランプ」では、積極的に全国の美術イベントに参加をされていて、東京や横浜などでの展示会に、利用者さんの作品を出品されています。2022年10月21日から渋谷の「FEEL  HOTEL」で行われたイベント「デザイナート東京2022」では谷口さんが人生初の出張を体験し、その場で作品を描くライブペイントのパフォーマンスを披露されました。その後著名人やアート関係のバイヤーなどが来られているレセプションパーティーにも参加し多くの方に「まーちゃん」と呼ばれ、再会することを楽しみにしてくださる方々との出会いがありました。

谷口さんは、光覚が少しある全盲です。そこで絵画制作に当たっては、調香師さんが作成された”香りのする絵具”を使用されています。一つの色に一つの香りです。香りを選ぶことで色を選ぶというアプローチで作品を作っています。目で色を見ていると、想像の付く組み合わせをする人が多い。しかし、香りだけの感性で描くことで思いもよらぬ発見の有る色の乗せ方をされる。と言われているそうです。

芸術とは絶えず新しく奥深いもの。これからも新境地を切り開いていかれる谷口さんに期待が広がります。』

 

 

作品
連作

 

 

キャンバスに向かう
床の間の作品群
デザインされた手提げかばん
あけぼのホールでゴールボール