和田選手にメールでインタビュー❕

①40歳を超えて、なお活躍されている秘訣・秘密を教えてください。

44歳で東京2020パラリンピックを迎え、来年は45歳になります。

ただ、過去大会と、基本的に取り組んでいることには何も変わりありません。

これまでと変わらず地道に継続していまして、その基本的なことの継続が、記録の更新へとつながっていると思います。今後もそうしていくつもりです。

1日1日を大切に、考えられるすべての取り組みを行って、昨日よりも今日、今日よりも明日へと強くなることを考えています。

その少しずつの積み重ねが、今につながっていて、今後もそうした継続が、大きな成果となることを信じています。

②普段はどんな生活をされているのですか?

競技中心、陸上中心の毎日です。

トレーニングやコンディショニングに大半の時間を費やしています。

トレーニングの振り返りや計画を練るのにも、時間をかけています。

パラリンピックなど、大きな国際大会が行われる前後では、各種取材や表彰、講演依頼なども多く、その対応をしています。

③今の職場はどんな職場ですか(仕事の中身と競技練習のバランスなど)

私は、2018年9月から長瀬産業株式会社に所属し、競技専念させていただいています。

東京本社の広報ブランディング室に配属されていますが、通常業務はせず、基本的に出社しておりません。

陸上競技を継続して、パラリンピックをはじめ、国際大会などで結果を出し、社内外に広報することが仕事になります。

ミーティングは電話で行っていただいていまして、競技生活の拠点は、現在在住しております茨木市です。

茨木市から、西京極や尼崎、長居の陸上競技場、関西大学グラウンドへ行ってトレーニングさせていただいています。ロードは、賀茂川河川敷、長居公園、大阪城公園、服部緑地公園、万博記念公園などです。

④メダルを取るまでで一番しんどかったことは何ですか

世界のライバル選手は、年々レベルアップしています。私もそのレベルアップに対応するべく、様々に工夫して、日々努力を続けてきました。

しんどかったことと、1つの出来事に絞ることは難しいですが、レースの結果が出なかったりした場合、その次へと継続していく時のモチベーションをどう保つかが鍵となると思います。

そんな時こそ、それなりに継続していく、歩みを止めないということが大事かなと思っています。継続していれば、いつかはまた結果は出せる、そのいつかが必ず来ると信じてがんばり続けています。

調子がよく、結果を出せている時の継続はしやすいですが、そうでない時がライバル選手との差がつくところかと思っています。

⑤メダリストになって変わったことは何ですか

私は、2012年ロンドン大会でもメダル獲得し、その際も各種メディアの取材を受けてきましたが、今回、自国開催ということで、注目度もかなり高くなり、今まで以上に、様々な方面からの取材をいただきました。これまでにないくらいのたくさんのご声援もいただきました。比べられないくらいの反響の大きさを実感しているところです。

ただ、これまでと同様、次の目標に向かって、競技継続していかないといけないことには何も変わりはございません。東京パラリンピック終了後も、さっそくトレーニングを継続して、次へと向かっています。

トレーニング環境も大きく変えることなく、長瀬産業で競技専念させていただき、継続していきます。

⑥仲間へのエール

外で身体を動かすことは大変気持ちのいいことと思います。まずは自分のできる範囲でいいと思いますので、一緒に歩いたり、走ったりしてみませんか?

そうして、様々な人との交流によって、楽しく毎日を過ごせたり、がんばっている仲間から刺激を受けて、自分もがんばろう、新たな目標も見つけて進んでいけるものではないかなと思っています。

⑦京都視覚障害者マラソン大会は和田さんに取ってどういうものだったか

2013年京都視覚障害者マラソン大会(西京極)

私が走り始めた当初、一番目標としていました大会でした。ここでいい記録を出すためにがんばって練習をしていました。おかげさまで、10キロを走るのがどんどん速くなったと思います。具体的な目標があることで、がんばろうというモチベーションになり、大変よかったなと思っています。

そして、強化選手になってからは、ゲストランナーとして招待いただくことが多くなりました。私の走りを通じて、皆様に元気や勇気を届けられていたらよかったなと思います。

京都ライトハウスでも様々に議論を重ねられたかと思いますが、大会の継続ができなくなり、非常に残念に思っております。

⑧ここだけの話

この質問はNGでお願いします。ホームページ等で公開されるということですので、ここだけの話にならないかと…。

 

※最後まで真摯にお答えいただきました。超多忙な中、お身体にはくれぐれもお気をつけ頂き、今後も私たちの星となって輝き続けていただきますよう祈念いたしております。