通園児童が普段通っている保育園、幼稚園、こども園等の関係機関の職員を対象とした「視覚障がい疑似体験会」を行いました。
アイマスクやシミュレーション眼鏡(弱視の見え方が疑似的に体験できる眼鏡)を用いて移動や体操、読み聞かせや簡単な道具の操作(ハサミやシール貼り、ルーペや単眼鏡等の視覚補助具)等の体験をしていただきました。先生方が普段接している子どもたちのことを思い描きながら体験していただき、声かけがあることの安心感、分かりやすく伝えることの大切さ、周りの状況がわかりにくい不安や、見えた・わかったときの嬉しさなど、たくさんのことを感じていただけたかと思います。子どもたちは日々それぞれに成長し、必要な支援も変化していきます。この体験を通して感じてくださった多くの気づきが子どもたちへの更なる支援やサポートに繋がるよう、今後ともよろしくお願いいたします。ご参加いただき、ありがとうございました。

以下、ご参加いただいた先生方へのアンケートを実施した結果です(回答者数22人)。

視覚に障がいや不安のある子どもの園生活で困っていること【該当者数】

①生活動作(食事・着替え・排泄・その他)【2】 ②友達関係【5】 ③集団遊び【9】
④環境面の配慮(例:ロッカーの位置や家具類の配置、マークの色や大きさ等)【5】
⑤職員間の共有【1】 ⑥見え方・関わり方【13】 ⑦他の子どもや保護者への伝え方【3】
⑧行事(運動会や発表会等)【7】 ⑨困り感がわかりにくい【5】
⑩その他【6】
・遊びの指導 ・活動の切り替え時の声掛け ・本人にとっての遊びや活動の工夫
・保護者支援 ・絵本 ・縄跳び ・言語面(会話のパターンをどう増やしていくか)
・言葉で説明しづらい身体の動かし方(例:走る/運動器具/見れば理解しやすい動き等)
・あいあい教室で他の友達と交流する際の援助や配慮の工夫 など

体験を通しての気づきや疑問、感想等(一部抜粋)

・「体験」して初めて気づくことがたくさんあった。どの子にも見えやすい、理解しやすい環境について園内で話したいと思う。
・手で触ること、できたという達成感、完成を事前に伝えることで見通しをもてるんだと思った(製作等)。
・見え方ひとつで聞こえ方も変わってきて、その子の楽しみや心地よさも大きく変わることがわかった。遊びの面から楽しみや安心を増やしていきたいと思った。
・アイマスクをすると部屋の空間が広く感じたり、音や感触等をしっかり確かめないとわからなかったりと不安が大きいことがわかった。簡単な言葉がけだけでは、目が見えない子どもにとってすごくわかりにくいことを知り、もっとたくさんの言葉を使って伝えることを大切にしていきたいと思った。学んだことを園の職員にしっかり伝え、共有できるようにしたい。
・他園の先生と話せたのも良かった。
・絵本の読み聞かせでは思っている以上に見えづらく、いつも集中できなかった理由がわかった。また、相手の表情が見えづらい分、声の高さや優しく声をかける大切さに改めて気づいた。

鈴入りボールで転がし遊び
鈴入りボールで転がし遊び
タオルを使って体操「タオルの両端を持ってピンと張り、バンザイ」
タオルを使って体操「タオルの両端を持ってピンと張り、バンザイ」
シミュレーションレンズを付けて単眼鏡で遠くを見る体験
シミュレーションレンズを付けて単眼鏡で遠くを見る体験
体験① ハサミで線上を切ってみよう/角を意識しやすくする工夫の一例
ハサミで線上を切ってみよう/角を意識しやすくする工夫の一例
体験② シール貼りの用紙(紙と机のコントラストや線の太さ、文字の大きさの工夫)
シール貼りの用紙(紙と机のコントラストや線の太さ、文字の大きさの工夫)
レトララインテープで枠線を触ってわかるようにしている/シールを貼る位置には点字の「め」
レトララインテープで枠線を触ってわかるようにしている/シールを貼る位置には点字の「め」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あいあい教室 谷口)