「第4回視覚障害者就労支援機関情報交換会」に参加しました。

全国の視覚障害者関係施設が集まって年に1回開催されている「視覚障害者就労支援機関情報交換会」が、8月5日(土)に開催され、鳥居寮からも、職員2名が参加しました。

午前中は、参加8施設より、就労支援についての取り組みや、課題などの報告がありました。鳥居寮からも機能訓練(リハビリテーション訓練)の現場から、現状の課題や、ジョブパークのご協力を得て実施している「ビジネスセミナー」など、鳥居寮での就労支援について報告しました。どの施設も利用者の高齢化や、日常生活から就労までと、ニーズの拡大にともなう職員のスキルアップの必要性など、共通した課題が見受けられました。

午後からは、いくつかのテーマで情報提供がなされました。特に、パソコンなど情報機器に対しての就労支援をしていくための教材やマニュアル等を、全国の施設間で共有していくことはできないかというテーマが印象的でありました。鳥居寮でも、様々なニーズをもった利用者へ、パソコン訓練を提供しておりますが、特に就労につなげていくための支援という意味では、職員の中でも、スキル向上のための取り組みがなかなかできていないのが現状です。全国の施設が間で、スキルアップにつながるデータ等が共有されれば、鳥居寮でも、もう少し適切な就労支援対策ができるのではないかと期待しています。

今回の研修に参加し、今すぐ何か取り組めるということが見つかったわけではありませんが、同じような課題を抱えて、それでも視覚障害利用者のために、頑張ろうとしている仲間がいるということに改めて気付かされたことが、私にとって何よりもの財産になったように感じています。

(鳥居寮 久保)