社会復帰を目指して自立訓練(機能訓練)を希望される方が、入所して集中的に訓練を受けることができる施設、それが「鳥居寮」です。「鳥居寮」では、身の回りのことは自分で行います。洗濯もそのひとつです。9人の入所者さんに対して3台の洗濯機が常にフル稼働。古くなって少し使いづらくなってきたものもあり、この度2台を新しく購入しました。

新しい洗濯機と利用者さん
(新しい洗濯機と利用者さん) 

利用者さんが操作に慣れているものが良いかと考え、以前のものと同じメーカーや型にしています。最近、家電の操作ボタンには点字がついているものが多くなりましたが、パっと触ってすぐに操作できるよう、電源ボタンにふくらみのあるシールを貼りました。スタートボタンはその下、という具合に覚えます。もちろん、その後の「干す」「たたむ」動作も日常の大切な訓練になります。

電源ボタンにふくらみのあるシールを貼っています
(洗濯機 電源ボタンにふくらみのあるシールを貼っています)

見えなくても見えにくくても、何もかもできない、ということはありません。工夫を知り、練習を重ねれば、多くは身についていきます。「自分にできることを増やす」。そのことを目標に皆さん、訓練に励む毎日です。なにごとも、時間をかけて繰り返していきます。支援員がともに、皆さんと歩いていきます。「見えづらくなって、いろいろなことが難しくなったけれど、またできるようになりたい」と思われる視覚障害の方がおられましたら、ぜひ鳥居寮までご連絡ください(TEL 075-463-6455 鳥居寮)。

(おまけ)洗濯するときの「困った!あるある」

違う種類の靴下が混じってしまうこと、皆さんもよくありませんか?3足1000円のお得品を買うと色違いでも触り心地が同じ。また、見えづらいと紺色と黒色の区別は本当に難しいですよね。写真の商品、支援員が100円ショップで見つけました。靴下専用の3部屋に分かれた洗濯ネット。これで洗濯機の中で迷子にもなりません。ハンガーピンチに干すときは、ペアを近くにセットしておきましょう。

一度に3足洗える靴下用洗濯ネット
(一度に3足洗える靴下用洗濯ネット)

(鳥居寮 京極裕子)