市民防災センターは、地震の揺れや強い風などを疑似体験し、防災や安全な避難について学ぶことができる施設です。

避難体験では、人体に無害な煙(ほのかにバニラの香り)が充満した廊下で職員が非常口を探しながら、利用者のみなさんと一緒に逃げます。煙は空気より軽く上にたまるので、姿勢を低くして逃げるのが安全に避難するポイントです。地震体験では、最高震度7までの横揺れの中、安全に机の下に避難し、揺れが収まってからコンロやストーブの火を消すというミッションを行います。あまりの揺れの激しさにみなさん机の脚につかまっているのがやっと。体験室は、家具が固定されているので避難スペースが確保できていますが、みなさんの自宅は固定していないので大変だ、という話になりました。強風体験は、メガネ着用の方は安全ゴーグルを装着して、バーにつかまって自分の体を支えます。風速30メートルを超えると、雷雨も激しくなり、轟音(ごうおん)が響くので迫力満点です。災害は予期せぬ時にやってきます。「自分の身を守るために、こういう体験は必要だよ。意識づけになります」という利用者さんの声がありました。視覚障害者の防災や避難は、毎日の生活の中でも大切なテーマです。

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(防災センターの職員さんから、地震体験の説明を聞く利用者さん達。奥に見えるのが、地震の揺れを体験できる部屋)

市民防災センターから歩いて数分のところに、京都のお菓子、生八つ橋「おたべ」の工場と店舗があります。工場を見学、試食をして、併設のお店でお土産をセレクト。休憩所で美味しいお茶やコーヒーをいただきました。「八つ橋、美味しかったね-」とみなさん満足。

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(「おたべ」のお店前で集合写真)

その後は、東寺まで移動し、境内を散策。青空広がる、あたたかな日の行事でした。

(鳥居寮 京極裕子)