8月8日、鳥居寮では私のお気に入り講座を実施し、20名の訓練生が盛りだくさんの情報を共有しました。きんきビジョンサポートスタッフの海老沢やよいさんを講師にお迎えし、ご自身の見え方の変化に合わせた日常生活の工夫についてご講演いただきました。

一番のお気に入りは白杖ということで、歩行時のエピソードも交えながらのお話では、白杖に対する思いも参加者から複数飛び出しました。コントラストを生かしたコースターで透明のグラスの位置を判別したり、売り場や自宅でものを探す時の手と指の使い方も体験しました。海老沢さんお気に入りのたくさんのグッズを触りながらの情報共有では、S字フックやクリップなど手軽なもので使い方をアレンジできることに「なるほど」の声がありました。ものの選び方のコツとして、棒状のものは短い方が使いやすい、丸型と角型の容器なら、角型のほうが開口部がわかりやすい、色と触覚での区別による整理法など、生活のシーンごとに情報提供していただきました。さらにカラーのガムテープによる目印やカードの仕分け、野菜の皮むきの工夫など、参加者の質問に対し参加者が自身の工夫を披露しました。そして、何より情報をキャッチするためのコツは、お仲間との雑談、仲間どうしの交流がアンテナになることを学びました。

「フライパン大小を一度に二つ使う工夫はすぐ真似したい」「見えにくさが増す中で気持ちが沈んでいたがみんなで気持ちを出しあえて光をもらった」「みんなが持っている笑顔が一番のグッズでは」「こういう機会がとても大切だ」というコメントが寄せられました。100円均一や手軽に取り入れやすいグッズで便利に楽しく暮らせる情報交流の時間を、今後も企画していければと思います。

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(テーブルとコースターでコントラストをつけて透明のグラスの位置を確認)

(鳥居寮 石川佳子)