2012年の大きなニュースとしては、原発の稼働がゼロになったこと、ロンドンオリンピックでの日本選手の活躍、中国や韓国との領土問題、そして解散するのかしないのかで揺れた年末の総選挙と、いろいろあった年でした。皆さんは、いかがでしたでしょうか。

さて、年末の衆議院選挙は、政権を担った内閣が国民の期待に応えられず毎年総理大臣が交替するという情けない状況の中での選挙となりました。願いを託せる党はどこなのか選択が問われる選挙でしたが、これまでの轍を踏まないことを切に願いたいと思っています。

日盲委の選挙情報支援プロジェクトでは、国政選挙の公報全文を点字・音声・拡大文字の3媒体で選挙公報に代わる「お知らせ」を製作しています。

衆院選では、国民審査・全国11ブロックの比例区・小選挙区の「お知らせ」を製作しなければならず、しかも、公示から納品までが土日を挟んで1週間というたいへん過酷な選挙です。参院選や知事選より選挙期間が5日も短く、また急な解散があったりで、せめて参院選並みの選挙期間が求められるところです。

人から教えられたことですが、「ちょっと良いことがあると募金箱にお金を入れ、貯まったお金を寄付している」と聞いたことがあります。それは見習わなければと思って始めました。はじめは、たまに良いことがある時だけでしたが、その内だんだん毎日のようになって来て、今日も元気に働けた、遊びに行って無事に帰って来られた、大きな魚が釣れた、好きな人と話が出来た?など、1日を振り返ると何か一つ二つはいいことが見つけられるものである。また、振り返ることで感謝の気持ちをより持てるようになった気がしている。少ない募金だが、それ以上の恵みを自分自身が受けているように思っている。課題が山積している社会ではありますが、来年はよい年になることを願いたいと思っています。
(田中 正和)