3月12日(水)、あけぼのホールにて第52回目のボランティア・利用者のつどいを行いました。55名のご参加をいただきました。

第一部の式典では、21名の方々にボランティア活動感謝状、永年ボランティア感謝状が理事長から贈られました。当日ご出席の、感謝状贈呈の皆さまからはそれぞれの思いをお聞かせいただきましたが、「自分ができることはささやかだけど、少しでも何かの、どなたかのお役に立てているのなら嬉しい」「自分の活動が自分だけでなく、他の活動ともずっとつながっていることがわかった」「そろそろ引退しようかな…と思っていたけれど、もう少し続けてみよう、と励みになった」などなど。式典終了後お一人の方からは、音訳講習の申込について電話をかけた時、最初に対応してもらったのが私(筆者)だった。そこからのご縁です、とのこと。私が電話に出たのはたまたまだったかもしれませんが、そこからコツコツと続けていただけるのは並大抵のことではありません。私たち職員は、皆さまの温かいお気持ちとそのお姿から、まだまだ学ばせていただかねばならない。改めて、そう思いました。

第二部は、京都を舞台とした小説を多数出版されている作家・望月麻衣先生をお招きしての、楽しいトーク&交流会です。「キャラクター小説入門」と題した小説づくりのワークショップでは、先生が客席にも回られ、和気あいあいと話しておられる様子が印象的でした。当館ではボランティアの皆さまのご協力を得て、先生の作品を点字、音声デイジー、拡大文字で製作していますが、実際に読まれた利用者の皆さまからも「作品からエネルギーをいただいている」などの感想が聞かれ、和やかな交流の場となりました。講演後、望月先生から直筆のサインを頂戴したのですが、まんまるとした可愛らしい形だったので「餅ですか?」と聞きますと「満月です。望月なので」「あっ…」 食欲と学の無さを露呈してしまった…!と思っていると、先生から「よく言われるんですよねー」。変にお気遣いまでさせてしまいました。

そんな望月先生のサインは、レーズライターでも書いていただきましたので触っていただくことができます。ご来館の際は、ぜひ触れてみてください。

(はなのぼう4月号より)