去る9月9日(金)、京都ライトハウスあけぼのホールにおきまして、鳥居賞・鳥居伊都賞の伝達式が約60人の参加で行われ、第39回鳥居賞受賞者の長岡英司氏(社会福祉法人日本点字図書館理事長)並びに第25回鳥居伊都賞受賞者の山口規子氏(社会福祉法人関西盲人ホーム施設長)に賞状と記念品・副賞が贈られました。

(起立される田尻彰遺徳顕彰会代表)

 長岡氏は、国立職業リハビリテーションセンターや筑波技術大学などを経て、筑波技術大学名誉教授となられ、視覚障害者の就労支援並びに情報処理教育などの修学支援に携わられる中で、自立支援と教育に尽力してこられました。現在は、日本点字図書館において理事長の重責を担われて、読書環境や情報環境の改善に向けてICTの進展や利用技術の習得の支援など多面的に取り組んでおられます。

(賞状を受け取られる長岡氏) 

 

 山口氏は、長年にわたり施設長として事業推進の中核を担い、視覚障害者の自立援助や中途視覚障害者の日常生活への技術支援を行ってこられました。さらに歩行訓練士として視覚障害者の訓練やガイドヘルパー養成研修を行い支援活動の輪を広げ続けておられます。

 これらのご業績が高く評価されて、今回のご受賞となりました。

(賞状をお披露目される山口氏) 

 

 式典は、故鳥居篤治郎先生遺徳顕彰会代表の田尻彰氏からご挨拶があり、選考経過と業績紹介を会場の皆様に行い、賞状等授与、受賞者の挨拶のあと記念講演会が行われました。

 長岡氏の「視覚障害者の職業の拡がりを目指して - 情報アクセス技能の習得に焦点を」、山口氏の「くものいと」の講演が進み参加者が聞き入られ、お二方のご業績を深く学ばせていただく場となりました。松田一成理事長からの閉会挨拶にて、無事に式典をお開きとさせていただきました。改めて鳥居先生や伊都様のご偉業を胸に刻む秋の一日となりました。

 

(左から田尻代表、長岡氏、山口氏、松田理事長)