視覚障害者の自立、社会参加及び就労支援、海外の障害者支援に尽力

 9月11日、京都ライトハウスあけぼのホールにて、視覚障害者福祉・教育・文化の向上に多大のご貢献のあった方を表彰する、鳥居賞授賞式が開催されました。この賞は、京都ライトハウスを創設された故・鳥居篤治郎先生の業績をしのんで設けられたもので、今回受賞されたのは、静岡県在住の斯波千秋様(浜松盲人福祉研究会会長・特定非営利活動法人六星・ウイズ 相談役)です。斯波様は、御尊父様が創業された「盲人福祉研究会」を1972年に継承され、白杖をはじめ様々な用具の開発製作に携わるとともに、全国で用具の展示会や相談会を開催されるほか、視覚障害者の就労支援施設を開設し障害者の福祉的就労の場を提供してこられました。また、海外からの研修生の受け入れや世界各地での視覚障害者の歩行訓練や白杖製作の指導など国際貢献活動も熱心に実践してこられました。
 授賞式には、京都府視覚障害者協会様、全国視覚障害者情報提供施設協会様をはじめ関係団体・機関から多くのご来賓、一般参加の方など約70名が出席、また、京都市長様、日本ライトハウス様のご祝電も寄せられ、共々に斯波様を祝福する、厳粛かつ和やかな雰囲気の下、執り行われました。
 式典では、鳥居先生遺徳顕彰会の田尻代表から斯波様に賞状・記念楯・副賞を授与、その後の記念講演「楽しくやっていますか?」では、斯波様の50年を超えるこれまでの歩みを振り返られる中で、一人でも多くの視覚障害者を笑顔にできるよう、何の支援もなかった時代から次第に支援の輪を広げ、様々な人々とつながり、連携し、共に楽しみながら困難を乗り越えてこられたことを、ユーモラスかつしみじみと語られ、会場は深い感動に包まれました。
 ご多用の中ご来京いただいた斯波様に厚く御礼申し上げますとともに、今後益々のご活躍を心より祈念いたします。

田尻代表から賞状を贈呈
田尻代表から賞状を贈呈
斯波様の記念講演「~楽しくやっていますか~」
斯波様の記念講演「~楽しくやっていますか~」
斯波様を囲んで記念撮影
斯波様を囲んで記念撮影