2023年9月11日(月)に、京都ライトハウス・あけぼのホールにて、視覚障害者福祉の発展に貢献した人を表彰する、表記の式典が厳かに執り行われました。

賞状の授与シーン

 この賞は、京都ライトハウスを立ち上げた故・鳥居篤治郎氏の業績をしのんで創設されたもので、節目となる40回目に受賞されたのは、神奈川県在住の石川准氏(静岡県立大名誉教授)。 社会学者で視覚障害者を支援するソフトを多数開発されたことが高く評価されました。

 石川氏は16歳で失明された後、勉学に励まれて、東京大学の点字入試による初の合格者となられました。その後、障害や障害者を社会・文化の視点から考え直す障害学を研究し、また、日本語の自動点訳ソフト「EXTRA」などを開発されました。また、内閣府障害者政策委員会委員長、国連障害者権利委員会副委員長などを歴任されました。

講演される石川氏

 業績のご紹介の後、鳥居賞遺徳顕彰会代表の田尻彰氏から賞状、盾、副賞などの授与がなされ、その後、石川氏から記念講演「塔の上の視点、路上の視点」をお話いただきました。

 石川氏の今後のさらなるご活躍をお祈り申し上げます。

受賞者を囲んで全体写真