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<受賞者お二人を囲んで>

9月11日、京都ライトハウスあけぼのホールにおいて、鳥居賞・鳥居伊都賞の伝達式が約60名の参加で行われ、田尻彰故鳥居篤治郎先生遺徳顕彰会代表から第32回鳥居賞受賞者の和久田哲司氏並びに第18回鳥居伊都賞受賞者の和久田千代子氏に賞状と記念品・副賞が贈られました。

和久田哲司氏は16歳の時に網膜剥離により失明され、岐阜盲学校や筑波技術大学で教鞭をとられるなど、40数年の長きにわたり視覚障害者に対する鍼灸・按摩療法の教育指導に努めてこられました。また、「鍼灸、手技療法史に関する研究」で佛教大学大学院から博士を授与されるなど、視覚障害者福祉の理療分野の発展を牽引されました。学術分野でのご活躍とともに、公益財団法人杉山検校遺徳顕彰会理事長に就任され、視覚障害者の社会的自立の道を開いた杉山和一の記念館建設に向けご尽力されるなど、現在もご活躍の場を広げられていることが高く評価されました。

和久田千代子氏は、高校時代に日本赤十字活動や通信点字講習を受講されるなど、社会福祉に強い関心をお持ちの方で、社会福祉法人横浜訓盲院にお勤めになりながら、保母資格を取得された努力家です。1969年に和久田哲司氏と結婚され、その後は和久田氏の筑波技術大学での指導・研究などのご活躍を45年の長きにわたり支え続けてこられました。

今回、ご夫婦での同時受賞は鳥居賞創設以来初めてであります。

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<受賞される和久田千代子氏>

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<ご講演される和久田哲司氏>