視覚障害リハビリテーション協会では、第23回視覚障害リハビリテーション研究発表大会の前日(7月18日金)に、京都ライトハウスのホール・研修室などを使わせていただけることとなったので、協会員から視覚障害リハビリテーションに関わる情報交換や勉強会を「自主企画」していただく呼びかけをいたしました。

 その呼びかけに答えて、5つのすばらしい「企画」の応募がありました。

 そこで、その5つを、ここでご紹介いたします。それぞれの企画を見ていただき、興味のある企画にご参加いただき、プレセッションの前の時間帯を有効に使っていただければと思います。 

 なお、それぞれの企画の詳しい内容や募集・申し込み方法などについては、各企画責任者から会員MLや協会ホームページ等でそれぞれ案内がありますので、その案内に従って、申し込み、問い合わせをお願いいたします。

 以下5つの企画をご紹介いたします。紹介の順番は申し込み順です。

1 第4回歩行訓練士の情報交換会

場所 京都ライトハウス 4階 あけぼのホール
実施時間 13時から15時30分
募集人数 80名

企画の目的と内容

  1. 普段接点のない地域の訓練士・支援者との交流
  2. 訓練士の組織化に向けて、組織化検討委員会での議論状況を報告するとともに具体的な活動開始に向けての話し合いを行うこと。
  3. 各地域の訓練およびサービス提供体制等の状況についての情報共有と課題についての意見交換
  4. 研究者等への調査協力依頼の場の提供

2 視覚障害者の真のニーズを引き出すための面接とアセスメント手法を学ぶ

場所 京都ライトハウス 地下 研修室3
実施時間 11時から13時
募集人数 20名

企画の目的と内容

 現在視覚障害リハビリテーションサービスを必要としている視覚障害者の半数以上が70歳を超え、60歳以上が70パーセントを占めている。高齢になって見えない、見えにくい状態になった方たちは、「見えなくては何もできない」とあきらめきっており、家族も同様の状態であることが多いため、自ら進んで、視覚リハに対するニーズを表明することが少なくなってきている。

 また、年齢を問わずロービジョンの方たちは、「見えている」がゆえに、自分の「見えなさ」を自覚したり、それを他人に説明することが難しい。その結果、自身の「真のニーズ」に近づくことが困難で、相談支援者による何らかのサポートが必要になると思われる。

 本企画は、このような方たちから、「本当は何をやりたいのか」という真のニーズを引き出し、視覚障害リハビリテーションサービスにつなげていくためのアプローチの仕方とアセスメント手法を、すでにそのような試みをおこなっている方たちから学び、また参加者相互でお昼ご飯をともにしながら話し合い、相互に学び合うことを目的としている。

  

3 ブラインドメイク体験・見学

場所 京都ライトハウス 地下 研修室2
実施時間 13時30分から15時
募集人数 20名 (見学者・途中参加者も歓迎)

企画の目的と内容

  1. 視覚障害者はフルメイクアップができるか?
    10分でフルメイクアップができる“ブラインドメイク”のデモンストレーションを女性視覚障害者がおこない、検証します。
  2. ブラインドメイク体験(参加者)
    実際に鏡を使わずにブラインドメイクを体験をしていただきます。(口紅、眉のアイブロー、チークのポイントメイク体験です。)

※化粧品はご自身のものをご用意ください。

4 視覚障害者と織物

場所 京都ライトハウス 1階 和室AとB
実施時間 12時から14時
募集人数 20名程度

実施の目的と内容

  • 織りには、さまざまな方法や器具があるが、その中から視覚障碍者が楽しめる器具、方法である「オフルーム」と「フラミンゴ」の2種類を使っての手織りを紹介する。
  • 「オフルーム」はダンボールに縦糸を張り、横糸は針で縦糸を一針一針すくい上げなが織る方法。「フラミンゴ」は、綜絖(そうこう:縦糸をあげさせる道具)と筬(おさ:縦糸の位置を整え、横糸を打ち込むのに用いるもの)が一緒になり、整経の楽な織機である。
  • 視覚障碍者が実際に「縦糸を張る」、「織る」姿を見ていただき、希望者には織りの体験をしていただく。(10名程度。申込みが必要)
  • 視覚障碍者の作品展を行う。
  • 以上の見学と体験の後、「視覚障碍者と織物」についての話し合いを行う。

※織機「フラミンゴ」とは、京都手織機研究所の角森範久氏が考案製作したバリアフリー織機。「見えなくても独りで縦糸が張りたい」との要望を受け、専用の補助具を考案創作し、発表者も試行錯誤しながら、なんとか一人で縦糸が張れるようになったところである。

5 あなたも元気!現場も元気!〜視覚リハに活かすコーチング

場所 京都ライトハウス 地下 音楽室
実施時間 11時から12時15分
募集人数 15名

実施の目的と内容

目的
視覚障害リハビリテーションに携わっておられる方々に対し、コーチングの要素を生かして現場の生の声を出し合いながら、やりがいや今後の業務に活きる活力を発見していく。
内容
ワークショップ形式で、小グループに分かれ、ワーカーとして日ごろ感じている現場での思いや、経験談を、お互いに語ったり聞いたりする。